2020年(令和2年) 10月21日(水)付紙面より
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NEXCO東日本鶴岡管理事務所は19日、恒例の雪氷作業車出動式を山形道鶴岡インターチェンジに隣接する同管理事務所で行った。雪氷対策作業の安全を願って高速道、県警ら関係者65人が参加、羽黒山の山伏が訪れ、安全祈願式が行われた。
その後の出動式で布施光啓所長(52)は昨年度、記録的な暖冬で山間部では例年の3割の少雪だったことを振り返りながら「今年は長期予報では例年並みの積雪と予報が出ている。そして、いつ集中的な豪雪がないとも限らない。高速道路は気象条件が厳しい冬がなおさら重要な季節。迅速で円滑な技術をフルに生かし今年の雪に向かっていこう」と職員たちに呼び掛けた。
市内「美咲の森保育園」の園児たちに除雪車のオペレーターは花束を贈られ、山伏たちのほら貝に送られながら、出発した。高速道の除雪作業期間は11月1日?来年4月15日とされ、路面凍結などに対して100台を超える車両が出動する予定だ。
2020年(令和2年) 10月21日(水)付紙面より
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鶴岡市の羽黒山で18日、親子向け体験プログラム「出羽三山親子巡礼・二分の一成人式」が行われ、庄内地域の10歳前後の小学4、5年生と保護者6組12人が頭に真っ白な宝冠を着けて杉並木の石段を登り、「生まれかわり」の人生儀礼を体験した。
出羽三山門前町プロジェクト(吉住登志樹代表)と、旅行企画などを手掛ける鶴岡市のめぐるん(加藤丈晴社長)が、環境省の「国立・国定公園への誘客推進事業」の採択を受けて企画、実施。鶴岡市や酒田市、庄内町から参加者があった。
鶴岡市羽黒町手向の宿坊で宝冠の着け方を教えてもらい、山伏の先導で2446段の石段を登り、山頂の出羽三山神社を参拝した。子どもたちは「疲れたけど、自分も少しは変わることができた気がする」「山のことをいろいろと知ることができ、楽しかった」など感想を話し、保護者は「二分の一成人式ということで、子どもが生まれて10年もたつんだ、自分も母親として10年なんだと感慨深かった」「親子それぞれが体験して感じたことを話すという場の設定がとても良かった。親子で貴重な体験ができた」と話していた。
同プロジェクトとめぐるんは来年以降もPTA行事などで親子体験を受け入れていく方針で、同プロジェクトの早坂一広副代表は「子どもたちと親の若い世代に地元の取り組みを知ってもらい、自然な形で地域の精神文化の接点をつくっていければ。江戸時代には15歳の元服に出羽三山詣での風習があったと聞く。10歳の二分の一成人式や15歳の元服、20歳の成人など節目の折に、この地域の精神的なルーツの形成に寄与していければと思っている」と話していた。