2024年11月30日 土曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2020年(令和2年) 10月24日(土)付紙面より

ツイート

故郷の自然大切に 鈴木さんの遺志受け継ぐ 藤崎小児童川の清掃活動

 淡水魚に造詣が深く、長年にわたり遊佐町の小中高校で外部講師を務め昨年9月に66歳で急逝した故鈴木康之さんの遺志を受け継いでいこうと、同町の藤崎小学校(村上秀夫校長、児童115人)の6年生24人が22日、学校近くを流れる西通川の清掃活動を繰り広げた。胴長を着けた児童たちは次々とごみを拾い集めた。

 鈴木さんは酒田市内でラーメン店「味好駅東店」を経営する傍ら、町内の小中高校が展開する、特に月光川水系をフィールドとした総合学習の際に外部講師を務め、児童・生徒たちに川や生き物に触れる楽しさを紹介してきた。

 藤崎小では、前身の一つ、旧西遊佐小時代から20年近くにわたって西通川をテーマにした総合学習を繰り広げ、鈴木さんは年5回ほど来校。講義を行ったり、一緒に川に入って淡水魚を捕まえるなどの活動を展開してきた。これらが評価されて鈴木さんと西遊佐小は2012年、県制定「環境やまがた大賞」を共同で受賞した。

 児童から鈴木さんの遺志を受け継いでもらい、故郷の自然を守るという気持ちを養ってもらおうと同校は昨年から、月光川と日向川を結ぶために造成された西通川の清掃活動を繰り広げている。この日は曇り空ながら心地よい風の吹く中、胴長姿の児童たちは同川へ。空き缶や空き容器とともに、土砂が堆積してなかなか取れないビニールシートや堆肥袋などもあり、協力して集めていた。

 4年生の時、鈴木さんから遊佐の湧水を使ったラーメンの作り方を教えてもらったという渋谷柚姫さん(12)は「トタンの一部やビニール袋が多くてかなり大変」、藤原光祐斗君(12)は「ごみが多くてバケツに入りきらない」と話した。

鈴木さんの遺志を継ぎ清掃活動を行う児童たち
鈴木さんの遺志を継ぎ清掃活動を行う児童たち



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field