2020年(令和2年) 10月31日(土)付紙面より
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国土交通省酒田河川国道事務所などは29日午後、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の酒田みなとインターチェンジ(IC)―遊佐比子IC間5・5キロについて、12月13日(日)に開通すると発表した。日本海側の国土軸を形成し庄内地域を縦貫する日沿道で新たな開通区間となるのは、2012年3月のあつみ温泉―鶴岡間以来8年9カ月ぶり。今回の開通で庄内の日沿道が秋田県境に向かって北に延伸する形となり、遊佐町に高速道路が達する形となる。
開通するのは09年度に事業化された酒田みなと―遊佐鳥海間12キロの一部。同区間で仮称とされていたICの名称も決定し、「遊佐比子」「遊佐鳥海」は仮称と同じ名称で、仮称・遊佐十里塚は「遊佐菅里」となった。12キロ区間全体の事業費は約310億円で、今年3月末の事業費ベースの進(しん)捗(ちょく)率は78%、用地買収進捗率は98%。
遊佐比子ICは国道7号と接続する。開通日の12月13日は午前11時半から酒田みなとIC北側の本線上で開通式を行い、同日午後3時に供用開始する。設計速度80キロの2車線で、無料区間となる予定。開通により、信頼性の高い道路ネットワーク形成による重要港湾・酒田港を核とした物流の活性化、鳥海山・飛島ジオパークなど環鳥海エリアの観光振興といった効果が期待されている。
建設が進む遊佐比子―遊佐鳥海間6・5キロは23年度、秋田県側の小砂川―象潟間7・3キロは25年度、同県にまたがる遊佐鳥海―小砂川間10・6キロは26年度にそれぞれ開通する見通しで、秋田県境区間がつながる。
酒田みなと―遊佐鳥海間が開通すると、遊佐比子ICは秋田方面にのみ、遊佐菅里ICは酒田方面にのみそれぞれ乗り降り可能なハーフインターとなる。
2020年(令和2年) 10月31日(土)付紙面より
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26日に行われたプロ野球新人選手選択会議(ドラフト会議)で、東北公益文科大4年の赤上優人投手(21)=右投げ右打ち=が埼玉西武ライオンズから育成1位で指名されたことを受け、同球団のスカウト2人が29日、指名あいさつのため酒田市の公益大を訪問した。
赤上投手は秋田県仙北市出身。県立角館高から2017年4月に公益大に進学。1年秋に遊撃手から投手に転向、最速153キロの速球とともに、スライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップなど多彩な変化球が持ち味。昨秋の南東北大学野球連盟リーグ戦では優勝に貢献し最優秀選手賞に輝いた。今秋も4勝を挙げ2季連続の最多勝(今春はコロナ禍のため中止)。 この日、公益大を訪れたのは編成グループ育成・アマチュア担当チーフの前田俊郎スカウト、北海道・東北地区を担当する水澤英樹スカウトの2人。このうち水澤スカウトは赤上投手と同郷。赤上投手、金野信勇公益大理事長補佐、横田謙人硬式野球部監督と会談した。
赤上投手について「高校時代から注目していた」と話す水澤スカウトは「ハートとボールの強さ、制球も良く、変化球も多彩。まだまだ伸びしろがある」と高評価した。
前田スカウトは「大きく育ってほしい。育成からのスタートだが、早く戦力になることを期待する。ここぞという場面でマウンドに立ち抑えてくれる、チームに勢いをつけてくれる選手になってほしい」と述べた。
前田スカウトから辻発彦監督のサイン色紙、ドラフト会議入場パスを受け取った赤上投手は「泥くさく、貪欲に求められているものを全て吸収し、一刻も早く支配下登録を目指す」と意気込みを語った。
球団によると、11月中に仮契約。本契約、入団発表は12月上旬の予定という。