2020年(令和2年) 10月31日(土)付紙面より
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26日に行われたプロ野球新人選手選択会議(ドラフト会議)で、東北公益文科大4年の赤上優人投手(21)=右投げ右打ち=が埼玉西武ライオンズから育成1位で指名されたことを受け、同球団のスカウト2人が29日、指名あいさつのため酒田市の公益大を訪問した。
赤上投手は秋田県仙北市出身。県立角館高から2017年4月に公益大に進学。1年秋に遊撃手から投手に転向、最速153キロの速球とともに、スライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップなど多彩な変化球が持ち味。昨秋の南東北大学野球連盟リーグ戦では優勝に貢献し最優秀選手賞に輝いた。今秋も4勝を挙げ2季連続の最多勝(今春はコロナ禍のため中止)。 この日、公益大を訪れたのは編成グループ育成・アマチュア担当チーフの前田俊郎スカウト、北海道・東北地区を担当する水澤英樹スカウトの2人。このうち水澤スカウトは赤上投手と同郷。赤上投手、金野信勇公益大理事長補佐、横田謙人硬式野球部監督と会談した。
赤上投手について「高校時代から注目していた」と話す水澤スカウトは「ハートとボールの強さ、制球も良く、変化球も多彩。まだまだ伸びしろがある」と高評価した。
前田スカウトは「大きく育ってほしい。育成からのスタートだが、早く戦力になることを期待する。ここぞという場面でマウンドに立ち抑えてくれる、チームに勢いをつけてくれる選手になってほしい」と述べた。
前田スカウトから辻発彦監督のサイン色紙、ドラフト会議入場パスを受け取った赤上投手は「泥くさく、貪欲に求められているものを全て吸収し、一刻も早く支配下登録を目指す」と意気込みを語った。
球団によると、11月中に仮契約。本契約、入団発表は12月上旬の予定という。