2020年(令和2年) 10月4日(日)付紙面より
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新型コロナウイルス感染拡大のため、今年4月から休樓していた酒田市日吉町二丁目の「舞娘茶屋 相馬樓」(樓主・新田嘉一平田牧場グループ会長)は、各種感染症対策を講じた上で今月から営業を再開した。酒田舞娘(まいこ)が半年ぶりに演舞を披露、待ちかねた観光客らがみやびな世界を堪能している。
感染状況を鑑み、来樓者と従業員の安全確保のため相馬樓は今年4月から臨時休樓していた。1週間前までの事前予約制、入樓者制限(1公演あたり20人まで)、東北6県と新潟県からのみ受け付け、検温・手指消毒の徹底といった対策を講じ今月1日に再開、12月28日(月)まで暫定開樓する。
2日午後、地方(じかた)の小鈴姐さんが奏でる三味線の音色に合わせて舞を披露した酒田舞娘の小結希さんは「休樓中はお客さまと会う機会がなかった。お客さまの前で演舞ができてうれしい」、同じく千鶴さんは「休樓中は稽古に励んだ。成果をこれから披露していきたい」と。小鈴姐さんは「普通、日常、当たり前といったもののありがたみをあらためて感じた。ウィズ・コロナの時代。皆さんからアイデアを頂きながら、ピンチをチャンスに変えていきたい」と話した。
演舞は午前10時半からと、午後1時半からの1日2回それぞれ30分ずつ。食事と演舞鑑賞がセットになった「舞娘御膳」の提供はない。入樓予約は電話・ファクスなどで。問い合わせなどは相馬樓=電0234(21)2310=へ。
2020年(令和2年) 10月4日(日)付紙面より
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創立100周年の節目を迎えた酒田市の県立酒田東高校(五十嵐文彦校長、生徒555人)で2日、全校生徒・教職員がグラウンドに集まり、節目を祝う人文字をつくった。
同校の前身、酒田中学琢成校は1879(明治12)年に開校したが、4年後に災禍で校舎が焼失して休校。1920(大正9)年に県立酒田中学として現在まで続く歴史が始まった。県内屈指の進学校として名をはせ、教育目標「質実剛健」「文武両道」の実現に向けて主体的な学び「知」、豊かで深い心「情」、強い意志「意」、体力気力の充実「力」の4つの要素の習得に励んでいる。
今回の人文字は、新型コロナウイルス感染症で中止となった体育祭の代替行事として、生徒会執行部(船木楓大生徒会長)と同校が節目を祝おうと企画。朝方までの雨でグラウンドでの実施が心配されたが、土も乾き晴れ渡る中、4階非常階段に立った船木生徒会長らの指示で、「2020 SAKATO 100TH」の計15文字をクラス単位で1文字ずつ浮かび上がらせた。
船木生徒会長(16)=2年=は「体育の授業を利用してクラス単位では文字をつくったが、全体で集まったのは今回初めて。コロナ禍の中、『密』に気を使った。あらためて人を動かすことの大変さを思い知った」と話した。