2020年(令和2年) 11月1日(日)付紙面より
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県が実施する県民限定100%プレミアム付きクーポン券の販売が31日、庄内地域の5市町で始まった。鶴岡市内の商店では市民が行列をつくり開店直後に完売した店もあり、事業者からは「割り当ての券が少なくお客さんに迷惑を掛けた。もっと広く行き渡るようにすべきだった」といった声が上がった。
クーポン券は、2000円分(500円券4枚で1シート)を1000円で販売する。参加店所在市町村に住む人だけが購入でき、購入した店舗で使える。購入上限は1人1店当たり3シート(クーポン券6000円分)。県によると参加店は鶴岡市約850、酒田市約540、三川町約40、庄内町約120、遊佐町約70。使用期限は来年2月14日。
この日、鶴岡市日吉町の長南牛肉店には午前8時半開店の約2時間前から市民が並び始め、開店後10分ほどで「完売」となった。並んだものの購入できなかった人には、ハロウィーンの日にちなんでお菓子をプレゼント。その後も続々と希望者が訪れ、開店1時間で100人を超えたという。購入した70代女性は「お歳暮や正月用に使いたい」と話した。
同店の長南邦彦社長(56)は「上限の150シートを申請したが、割り当ては100シート。1人3シート購入だと30人分しか販売できず、お得意さんでも購入できない人が多くいた。プレミアム率を下げてでも、もっと多くの人が購入できる仕組みにしてほしかった」と話した。
新型コロナウイルスの影響で、低迷する小売店や飲食店の支援に向けた事業。参加した三川町の事業者は「うちは鶴岡や酒田からのお客さんが大半だが、店舗のある三川町民しかクーポン券を利用できない。県の事業なら市町村の枠を超えて利用できるようにすべきだ」と語った。
2020年(令和2年) 11月1日(日)付紙面より
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31日のハロウィーンに合わせて鶴岡市のJR鶴岡駅前通りで30日、市内5つの保育・幼稚園児たちによる仮装パレードが行われた。人気アニメのキャラクターや、かわいらしいオバケなどの衣装に身を包んだ園児たちがお菓子をもらいに駅前商店街を練り歩き、趣向を凝らした仮装で駅前通りを鮮やかに染め上げた。
鶴岡駅前商店街振興組合(山之内滋理事長、加盟53店舗)が地域活性化と子どもたちに喜んでもらうことを目的に2014年から毎年開催し、今回で7回目を迎えた。新型コロナウイルス対策として参加者は事前に検温や手指の消毒を行い、お菓子を手渡す際は手袋を着用して実施された。
今年は園児たち約300人と保護者、職員が参加。親子や友達でおそろいの衣装にしたり、顔やマスクに模様、イラストを描いたりしながら思い思いの仮装姿で楽しんでいた。子どもたちはもらったお菓子を入れる袋を手にしながら、駅前通りに面した店舗を中心に23店舗を訪問。各店舗では仮装した店員が出迎え、子どもたちは「トリック・オア・トリート」と元気よく叫ぶと店員は「ハッピーハロウィーン」と言ってチョコレートやせんべい、ゼリーなどを手渡していた。
漫画作品に登場する人気キャラクターのおそろいの衣装を身にまとい、親子で参加していた東部保育園の五十嵐結翔くん(5)と父の有也さん(30)は「たまたま仕事の休みと重なり、参加することができた。親子でこの作品が好きなので、一緒に衣装を着ることができてよかった」と話していた。