2020年(令和2年) 11月14日(土)付紙面より
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鶴岡市のショウナイホテル・スイデンテラスと、富山県立山町の美容と健康の体験型施設「ヘルジアンウッド」は17日、水田に囲まれた環境が共通する施設同士として「水田姉妹施設協定」を締結する。「スイデンサミット」開催など、田園風景を生かした地方都市の魅力を連携して発信していく。
ヤマガタデザインリゾート(山中大介社長)が運営するスイデンテラスは、「田んぼに浮かぶホテル」をコンセプトに2018年9月にグランドオープン。ヘルジアンウッドは前田薬品工業(富山市、前田大介社長)の関連会社GEN風景(同)が整備し、今年3月にレストラン、7月にアロマオイルの抽出工房がオープンした。スイデンテラスは坂茂氏、ヘルジアンウッドは隈研吾氏のともに世界的に知られる建築家がデザイン設計を手掛けた。
協定締結式はスイデンテラスで行う。今後、年1回の「スイデンサミット」開催のほか、姉妹施設の募集、施設間でのノウハウなどの共有、スタッフ同士の交流などに取り組んでいく。
2020年(令和2年) 11月14日(土)付紙面より
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魚の飼育放流や海洋の環境問題などについて学ぶ加茂水産高校(安部康典校長)海洋資源科アクアライフ系の3年生と、大山小学校(宮野弘校長)の5年生が12日、鶴岡市の加茂レインボービーチで一緒にクロダイとヒラメの幼魚を放流し、市の魚になっているクロダイへの理解を深めた。
放流に先立ち、生徒と同市温海地域のNPO法人「豊かな海の環境をめざすおけさ会」(粕谷雅昭代表)が、5年生に向けて学習会を開いた。児童たちはヒラメとカレイの違いや庄内藩と釣りの歴史などを学んだ後、生徒からバケツに魚をもらい、放流場所へと向かった。
この日放流したクロダイとヒラメは計300―400匹。同高が育ててきたもので、平均体長はクロダイ約10センチ、ヒラメ約17センチ。長靴姿の児童たちは海に足を入れてバケツから手で魚をすくい、海に放しながら「大きくなれよ」などと声を掛けていた。
大山小の齋藤愛央(まなか)さん(10)は「クロダイの寿命があまり長くないこと、放流されていることも全然知らなかった。放流する時は少しワクワクしたし、事故なく元気に育ってほしいと思いながら海に放した」と話していた。
合同放流は、子どもたちに放流を通じて飼育技術や放流効果について学んでもらおうと、毎年実施している。指導した同高の佐藤専寿教諭は「アジやサンマなどの大衆魚が分からない子もいたり、遊びの場がSNSやゲームなどに変わりつつあり、自然に触れる機会も少なくなっている。自然に関わることで海に興味を持ってもらえれば」と話していた。