2020年(令和2年) 11月15日(日)付紙面より
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酒田市のJR酒田駅前で進む駅周辺整備事業のうち、今月28日(土)に先行オープンする酒田駅前交流拠点施設「MIRAINI(ミライニ)」とホテル「月のホテル」、レストラン「ル・ポットフー」の内覧会が14日、現地で行われ、抽選で選ばれた220人が一足早く見学し、「立派だ」と感嘆の声を上げた。
同事業は、市と西松建設の共同出資による「光の湊」が事業主体となり、第1種市街地再開発事業として駅前の旧ジャスコ跡地を中心とした敷地約1・4ヘクタールに、今回先行オープンするミライニと月のホテル、ル・ポットフーなどが入る複合施設(A棟)、2022年4月の竣工予定のバス待合室、店舗も入る立体駐車場(B棟)、分譲マンション(C棟)を整備するもの。
内覧会は定員220人に対して市民ら612人が応募。「3密」を避けるため20人ずつ11回に分けて順次行われた。午前10時からの初回は地元自治会の役員を中心に参加。市職員の案内でミライニ内の図書館や観光案内所、研修室などを見学した他、ホテル・レトランスタッフが客室やバンケットルームなどを紹介した。
酒田産材をふんだんに用いた図書館では、市職員が「蔵書は約30万冊で、現図書館の1・5倍になる。このうち15万冊を開架する予定」などと述べ、参加者は盛んにカメラのシャッターを切ったり、ビデオを回していた。参加者の一人、小松孝也さん(86)は「想像していた以上に立派。これからの課題はいかにして、ここに人を呼ぶか。地元自治会としてより連携を強め、互いに情報交換しながら、より良い『たまり場』にしたい」と話した。
28日は午前10時から関係者のみでセレモニーを行い、一般開放は同11時半からの予定。
2020年(令和2年) 11月15日(日)付紙面より
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2020(第26回)日本管楽合奏コンテスト全国大会(公益財団法人日本音楽教育文化振興会主催)の高校A部門が7日に行われ、審査の結果、東北代表の鶴岡東高吹奏楽部が2年連続で最優秀賞を受賞した。
コンクールは今回、新型コロナウイルスの影響で、動画による審査となった。高校A部門(16―35人)には全国から選抜された36校が出場。鶴東吹奏楽部(大川優菜部長、部員34人)は、源氏物語を基にした「Lady Mallow?葵上?」を演奏し、上位12校の最優秀賞に輝いた。同コンテストの出場は今回が5回目。昨年は最優秀賞と共に全国2位に当たる審査員特別賞を受賞した。
3年生の大川部長は「2年連続で受賞できとてもうれしい。新型コロナウイルスの影響で演奏できる機会が少なく残念な気持ちでしたが、大会参加で部員のやる気も高まり、今年しかできない経験のおかげで一人一人が成長できた」、吹奏楽部の森木茂顧問は「部員にとっては活動の取り組みを披露する場がなく、今回の大会は貴重な機会だった。演奏を評価していただけたことは、我慢が強いられる状況下で地道に取り組んだ部員たちへの最大のご褒美だと思っています」とそれぞれコメントした。
鶴東吹奏楽部は20日(金)午後6時半から、荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で第46回定期演奏会を開く(入場料500円)。コンテスト演奏曲も披露し、2年連続最優秀賞の“凱旋(がいせん)公演”となる。定演の問い合わせは平日の午後3時半―同5時に鶴岡東高=電0235(22)0223=へ。