2020年(令和2年) 2月13日(木)付紙面より
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文化庁と日本遺産連盟が定める日本遺産の日(2月13日)に伴い、鶴岡市では「日本遺産ウイーク2020in鶴岡」を展開している。16日まで3つの日本遺産(出羽三山、サムライゆかりのシルク、北前船・船主集落)の構成文化財と関連地域内の施設、空港などで期間を通じてイベントが行われている。このうち、北前船・船主集落の構成文化財として同市下川の龍澤山善寳寺(五十嵐卓三住職)では、通常閉じている五百羅漢堂を特別公開。堂内部に安置される木像500体余を間近に見ることができる。中には創建から160年以上が経過し老朽化が進んでいることを受け、2015年度から20年計画で東北芸術工科大文化財保存修復研究センターによる仏像群の現状維持修復事業「五百羅漢像修復プロジェクト」で修復された像も並ぶ。顔のつくりや表情、ポーズ、身に付けている袈裟(けさ)の模様まで細部にわたる違いがうかがえる。
同寺では「大漁旗」をモチーフにした来山記念クリアファイル(300円)を販売するほか、五百羅漢堂限定御朱印(500円)も販売している。期間中、「サムライゆかりのシルク」にちなみ同市羽黒町の松ケ岡開墾記念館では13日に無料開放し、併せて「松ケ岡冬まつりウイーク」を展開。JR鶴岡駅、庄内空港では企画展示が行われている。
2020年(令和2年) 2月13日(木)付紙面より
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第8回庄内地区高等学校吹奏楽祭が11日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で開催された。庄内地区の7つの高等学校吹奏楽部によるジョイントコンサートで、同じ地区の高校同士が距離を縮めて一緒にレベルアップしていこうというもの。2013年から始まり今年で8回目を迎える。
第1部は各高校のステージ。ゲスト出演の酒田光陵の演奏で口火が切られ「テキーラ」で会場の心をつかんだ。次が庄内総合。7人という少数編成ならではの勢いで「学園天国」ほかを演奏。鶴岡工業は名曲「マイ・フェイバリット・シングス」を見事に吹き上げ、鶴岡中央は作曲家ホルストのオーケストレーションを美しく表現した。
鶴岡東は圧倒的な「ワシントン・ポスト」を披露し、鶴岡南の「アニー」では透明で伸びのあるボーカルが印象深い。トリを飾った羽黒は、今は亡き同市出身の作曲家・真島俊夫の「サンバ・エキスプレス」で締めくくった。
第2部が参加校からの選抜メンバーによる合同吹奏楽団による演奏。ホルストの「吹奏楽のための第1組曲」とアルフレッド・リードの「春の猟犬」という難曲を、心を一つにして懸命に吹いた。
今年は例年よりも来場者数が多く、700人ほどの聴衆で会場は熱気に包まれた。主催は庄内地区高等学校文化連盟吹奏楽専門部、県高等学校文化連盟吹奏楽専門部の共催。