2020年(令和2年) 2月2日(日)付紙面より
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荘内銀行は31日、上野雅史代表取締役頭取(62)が取締役会長に就任し、新頭取に取締役会長の田尾祐一フィデアホールディングス社長(60)が就くトップ人事を発表した。就任予定日は4月1日。トップ交代の理由について田尾氏は「荘内銀行が4年前から進めてきた第3次中期経営計画は上野頭取がリーダーとなり一定の筋道を立てた。ステージを一つ上に進め、法人への営業強化を実行段階に移すところで自分が新しくバトンを引き継いだ」と語った。
上野、田尾両氏が同日、山形市の荘銀山形ビルで記者会見した。田尾氏は「本日開催のフィデアホールディングス(HD)指名委員会と荘内銀行取締役会で頭取の交代が決まった。自分が荘内銀行の新頭取を務めるとともに、フィデアHD社長を兼務する」と述べた。上野氏は「4月から新たに第4次中期経営計画がスタートする。このタイミングでリーダーを交代するということ。金融をめぐる環境はいろいろ厳しいものがある。これまで掲げてきた『コンサルティング&イノベーション』を田尾新頭取の下、スピード感を持って実効性を高めていく」と話した。
頭取に就任する田尾氏はみずほ銀行常務執行役員などを歴任し2016年4月、フィデアHD顧問に就任。同年6月から同HD取締役兼代表執行役社長、子会社の荘内、北都の両行取締役を務め、昨年6月に荘内銀行取締役会長へ就いた。
取締役会長となる上野氏は荘内銀行企画部長、人事部長を歴任するなど経営全般に携わり、16年6月に同行頭取に就任した。
2020年(令和2年) 2月2日(日)付紙面より
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今年で2回目となった「サカタ・アートマルシェ2020」が1日、酒田市の希望ホールで始まり、家族連れなどがさまざまなジャンルのアート(芸術)に触れ合っている。2日まで実施している。
市文化芸術推進プロジェクト会議(会長・工藤幸治市芸術文化協会長)と市が昨年度に続き開いた。文化芸術の振興をまちづくりの柱の一つに据える市の方針を踏まえ、子どもから高齢者までがさまざまなアートに気軽に触れる場を設け、五感を使って楽しんでもらう狙い。演劇や吹奏楽、津軽三味線、ピアノ、和太鼓などのステージをはじめ、コンテンポラリーダンスや陶芸、木工などのワークショップなど、プロを含め地元内外で活躍する約20グループが2日間、多彩なプログラムを繰り広げる。
2階練習室1では、市主催の写真コンクール「土門拳文化賞」選考委員の写真家・大西みつぐさんと、同市出身でプロの写真家を目指し勉強中の佐藤礼偲さん(19)=新潟市、写真専門学校1年生=の作品展を開催。大西さんは「まちのひかり」と題し、町工場や駄菓子屋、クリーニング店など、酒田を含む全国で撮影した、昭和のノスタルジーが漂う風景作品約20点を出品した。佐藤さんは酒田光陵高3年次の2018年、秋田県の由利高原鉄道矢島駅の風景を撮り、全国高等学校総合文化祭写真部門で最高賞・文部科学大臣賞を受賞した「ひだまり」など、庄内や秋田県、新潟県で撮影した四季の風景8点を出品した。
佐藤さんは「酒田周辺の風景は素晴らしい。地元の人たちにその魅力を再発見してほしい」と話す。大臣賞受賞時の審査員が偶然、大西さんだったという縁もあり、2日午後2時から若手写真家の代表として大西さんと対談する。
2日のマルシェは午前10時―午後6時。入場チケットは一般1000円、学生(中・高・大学生)500円、小学生以下は無料。フードマルシェとして喫茶やラーメン、ピザなどの店も出店される。問い合わせは希望ホール=電0234(26)5450=へ。