2020年(令和2年) 2月9日(日)付紙面より
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酒田市と交流している沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の児童たちが、8日まで3泊4日の日程で庄内入り。7日は同市の十坂小学校(佐藤克彦校長、児童199人)を訪問、交歓会では児童たちがアトラクションを披露し合うなどして友情を深めた。
両市村の交流は1978年、同市による「リゾート大学沖縄・酒田村」事業で市民が同村に民泊したことをきっかけにスタート。93年からは児童が相互訪問し、文化の違いなどを学ぶ「少年の翼」事業が始まり、今年で30回の節目を迎えた。
庄内を訪れたのは、兼次小学校の島袋剛校長を団長に村内の3校から参加を希望した6年生36人と引率9人の計45人。5日夕に空路で到着し、翌6日は鶴岡市の羽黒山スキー場で降雪の中、スキーを体験した。
7日に十坂小体育館で行われた交歓会では、同校6年の高橋心美さんが「遠い所からようこそ、酒田、十坂小へ。とても楽しみにしていた。交流を深めましょう」と一行を歓迎。佐藤校長と島袋校長、児童代表同士がそれぞれ持ち寄った記念品を交換した。アトラクションでは、今帰仁村の児童たちが「谷茶前(たんちゃめ)」「獅子舞」「エイサー」を披露すると、十坂小児童も地元に伝わる「大黒舞」、獅子頭を被っての「酒田甚句」を演じ、互いの文化について学び合った。
今帰仁村の一行は6年生の教室で共に給食。十坂小児童の話し合いを基に調理された▽庄内豚のハンバーグ▽庄内麩のみそ汁▽キモド(アサツキ)入りの野菜炒め―などを一緒に味わった。今帰仁村の児童たちは同日、同校児童宅に民泊した。
一方、昨年10月の火災で焼失した「首里城」の早期再建を願い、十坂小児童会「夢いっぱい委員会」は昨年末と今年初めの2回、児童や教職員から「再建募金」を募った。交歓会の席上、募金の贈呈式が行われ、佐藤夢姫さん(6年)が浄財6万2539円を島袋校長に手渡した。島袋校長は「温かい心遣いに感激している。県民を代表し感謝申し上げる。県知事に必ず手渡します」とお礼を述べた。
2020年(令和2年) 2月9日(日)付紙面より
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鶴岡市第一学区コミュニティ振興会(鈴木淳士会長)の除雪ボランティア活動が8日、同学区内で行われた。小中学生たちが民生委員や町内会役員といった大人と一緒に、独居老人宅の雪かきに取り組み、助け合いの精神を養った。
朝暘一小の6年生と鶴岡三中の1、2年生有志を対象にボランティアを募り、2005年度から継続している活動。冬季間週1回ほど定期的に実施している。
本年度は小中学生計18人が参加登録。一人暮らしの高齢者宅約30軒から雪かきの申し込みがあった。計画では1月の第3週に始まり、その後2月第3週までの毎週土曜日に実施予定だったが、少雪で8日が活動の初日となった。
この日は、前日から断続的に降り続いたため学区内は真っ白。午前9時に第一学区コミセンに集合後、大人に引率されて13人の子どもたちがスコップを片手に各地区へ繰り出した。
このうち城南町では、中学生3人と大人3人で6軒を除雪。訪問先で「ありがどのー」「すごい助かるー」などと歓迎を受け、玄関先の雪を片付けた。
鶴岡三中2年の佐藤菜々美さん(14)は生徒会執行部に所属していることから初参加。「湿り気があって結構重い。でも喜んでもらってうれしい」と笑顔だった。