2020年(令和2年) 4月25日(土)付紙面より
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産業用機械製造のトガシ技研(鶴岡市丸岡、長谷川靖和社長)が新型コロナウイルス感染拡大を受け、新たに自社ブランドとして不織布マスクの製造に乗り出すことになった。月産80万枚を目標に6月にも生産に入り、7月の製品出荷開始を見込む。マスクは当面、地元に優先供給する方針で、鶴岡市との間で23日、マスク供給に関する基本協定を結んだ。
半導体関連の装置製造を手掛けるトガシ技研は昨年、本社と同じ同市櫛引地域にクリーンルームを備えた常盤木工場を新設した。感染症の拡大で全国的にマスクの需要が急増する中、高い清浄度を備えたクリーンルームを活用したマスク製造を計画。中国から製造装置と材料を調達するなどして、準備を進めている。新たな設備投資として約3000万円を予定している。
製造するマスクは当面、鶴岡市内などの介護・福祉関係事業者などに優先的に供給し、地元のスーパーなどにも卸していく方針。
マスク製造の計画は、中国にある同社の子会社を通じて進めた。現地での調整過程で今回、中国メーカーから完成品の不織布マスク10万枚を購入できることになり、鶴岡市と協議を進め、自社製造分と合わせて同市への供給に関する協定を締結することになった。来月初めに同社に届く予定で、これとは別に10万枚の調達も予定している。
協定は▽トガシ技研が製造・保有または調達可能なマスクについて、市は必要に応じて供給・運搬を要請できる▽要請に対し同社は積極的に協力に努める▽市は引き受けたマスクの対価と運搬に係る経費を負担する―との内容。
市役所で23日、締結式があり、長谷川社長と皆川治市長が協定書に署名。同席したトガシ技研の冨樫勉会長と長谷川社長は「マスク不足で困っている市民に少しでも早く届けたい。製造するマスクは企業努力を重ね、安価で提供していく。子ども用も製造していければ」とあいさつした。
皆川市長は「各分野でマスク不足に悩まされている。地元企業との協定は心強く、優先度を考え必要としている人に届くように検討する。市民の命と健康を守るため、連携の取り組みを進めていきたい」と述べた。
2020年(令和2年) 4月25日(土)付紙面より
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“つるごち”メニューが満載 飲食店など86事業所 デリバリーも
鶴岡商工会議所(加藤捷男会頭)は24日、同所のホームページ上に、テークアウト(持ち帰り)やデリバリー(配達)が可能な会員事業所の飲食店などを紹介する特設リンクを設けた。同日現在で86事業所のメニューが掲載されており、パソコンやスマートフォンで見ることができる。会員の掲載店舗は随時増やしていく。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている会員事業所の支援に向けた事業で、「鶴岡ごちそういただきます」(通称・つるごち)と名付けた。
掲載店舗は、従来から出前を含めテークアウトやデリバリーを行っていた店舗のほか、感染症対策で新たに取り組みを始めた店や事業者など。菓子店、青果店、鮮魚店なども掲載している。
各店舗についてテークアウト、デリバリーのいずれに対応するかサービス形態を提示し、店舗の地図や対応可能な具体的メニューと価格、写真、注文方法や対応可能な曜日、時間帯などの情報を掲載。各店舗のコメントも紹介している。
鶴岡商議所は「感染症で来店客が減るなど影響は大きい。新規にテークアウトやデリバリーに取り組む事業者も多く、“つるごち”でそうした会員事業所を幅広く紹介したい。こうしたことをきっかけに、地元のお店や事業者を知ってもらう機会につながれば」と話している。
家庭でシェフの味 平田牧場 オードブルなど5種
平田牧場(酒田市、新田嘉七社長)は、運営するガーデンパレスみずほ(同市みずほ二丁目)が提供する各種料理のテークアウトを開始した。外食機会が減少する中、同社は「コロナに負けない!家庭でシェフの味でおいしいものを!」と考え、入学など各種祝い、家族団らんの食卓用に料理を用意した。
メニューは▽三元豚のローストポーク▽三元豚のグリル特製ソース▽三元豚の黒酢酢豚▽週替わりパスタ▽おまかせオードブル―の5種。オードブルは3―4人前で、ほかは4―5人前。価格はオードブルが3000円、ローストポークとグリル特製ソースが1500円、酢豚とパスタが1000円(いずれも税込み)。
商品の受け取り、支払いはドライブスルー方式。午後3―7時のうち受取時間を指定し、ガーデンパレスみずほ正面玄関到着時に電話をすると、スタッフが注文した料理を持ってくる。注文は希望日前日午後6時まで電話とファクスで受け付ける。いずれも個数限定。注文、問い合わせはガーデンパレスみずほ=電0234(23)8012=へ。