2020年(令和2年) 6月30日(火)付紙面より
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酒田市大浜一丁目の第2酒田プレジャーボートスポット(PBS)にカモシカが出没した。同PBSの指定管理者・酒田小型船舶安全協会の佐藤弘さん(68)が発見して写真撮影に成功。佐藤さんは「海にカモシカが来るのは初めて見た」と話している。
佐藤さんによると、目撃したのは今月24日午後2時半ごろ。PBS構内の巡回業務中、船舶を係留するための波状堤の下に隠れている体長1・5メートルほどのカモシカ1頭を見つけた。
佐藤さんから連絡を受けた同PBS主任の中村篤さん(48)が県に報告した上で、周囲にネットを張った。翌25日午前7時ごろに確認したところ、カモシカの姿はなかったという。
環境省鳥海南麓自然保護官事務所(同市)の長船裕紀・希少種保護増殖等専門員によると、カモシカは崖の急斜面を駆け上がったりするが、転落することも多いという。「どこかで転落したのかもしれない」と。登山が趣味で野生動物と出くわす機会も多いという中村さんは「カモシカは興奮すると、頭を下げて角を出して向かってくる。発見した場合、刺激しないで速やかに連絡を」と呼び掛けている。
2020年(令和2年) 6月30日(火)付紙面より
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夏の風物詩ホタルを間近で観賞する「ほたる回廊in風車村」が27、28の両日夜、庄内町狩川の風車村で行われた。本来なら東京都港区の「白金天の川蛍祭」でホタルを放つ予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になったため企画されたイベント。風車村のホタル観賞池の近くに設置された約20メートルの回廊の中に約100匹のホタルを放ち、観客は回廊をくぐりながら間近で見るホタルに歓声を上げていた。
主催は庄内町観光協会(阿部武敏会長)。会場では庄内町地域おこし協力隊音楽推進員の飯田陽子さんによるミニコンサートも開催された。
同町観光課観光物産係長の成田響さん(44)は「新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し宣伝はあまりしなかったのだが、こんなに大勢の方に来てもらえるとは思わなかった」と話した。その他、回廊へ向かう順路もきれいにライトアップされ順番待ちの観客は初夏の夕闇を楽しんだ。風車村名物のラベンダーのアイスクリームの売れ行きも良く、イベントは盛り上がりを見せていた。