2024年11月27日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2020年(令和2年) 7月1日(水)付紙面より

ツイート

「荘内」「日本海」の交流・連携強化を 鶴岡の医療を守る市民研究会

 人口減少や高齢化を背景に医師不足など複雑・多様な課題を抱えている地域医療について、市民レベルで現状を知り解決策を考えようという「鶴岡の医療を守る市民研究会」(代表・鎌田剛東北公益文科大准教授)の第1回講座が29日夜、鶴岡市第三学区コミュニティセンターで開かれた。講師を務めた地元医師からは「庄内地域全体の医療を考え、基幹病院の荘内病院(鶴岡市)と日本海総合病院(酒田市)の交流、連携を強めてほしい」といった提言が出された。

 研究会は、地域の医療関係者ら有志が「地域医療の崩壊を防ぎ鶴岡の医療を守ろう」と呼び掛け合い、鶴岡市内の医療関係者や企業経営者、鶴岡青年会議所の会員、市議会の各会派の市議ら13人で6月6日に発足した。

 講座は、「瀬戸際に立つ鶴岡地区 地域医療体制を考える―医療崩壊を打開するために」をテーマに、鶴岡市のすこやかレディースクリニックの齋藤憲康院長、鎌田代表、研究会事務局の瀬尾利加子・瀬尾医療連携事務所代表取締役が講師となって提言。医療・福祉や行政関係者や一般市民ら約90人が参加。オンライン配信も行った。

 「一婦人科医から見た庄内の医療の問題点と解決策の提案」と題して講演した齋藤院長は、鶴岡市立荘内病院には庄内地域唯一の新生児集中治療室(NICU)があるなどスタッフも充実しているが、同クリニックによる分娩(ぶんべん)紹介数は地元の荘内病院より日本海総合病院が多い傾向にあり、婦人科に関する患者も同様の傾向とし、「日本海総合病院への紹介を希望する患者が多い。なぜそうなるのか荘内病院からもっと考えてほしい」とした。

 また、荘内、日本海総合の両病院が受け入れる研修医が他地域と比べて少ないことを挙げ、「2つの病院が連携して研修医を指導するなど交流を深め、庄内全体で地域医療を考えてほしい」と述べた。

 講座に参加した鶴岡市内の医療関係者は荘内病院(25診療科、521床)と日本海総合病院(27診療科、630床)について、「常勤医師数に差があり、日本海総合病院を希望する鶴岡地区の患者が少なくない。荘内病院の運営を今後どのようにするかが、地域医療の課題の一つ」と話した。

 同研究会は月1回程度の割合で講座を6回前後開き、講師の提言内容などを冊子にまとめ、地域医療を考える資料としていく。

市民レベルで地域医療を考える「鶴岡の医療を守る市民研究会」が開催した第1回講座
市民レベルで地域医療を考える「鶴岡の医療を守る市民研究会」が開催した第1回講座


2020年(令和2年) 7月1日(水)付紙面より

ツイート

「元気回復商品券」販売スタートに行列 鶴岡商工会議所 20%プレミアム付き

 鶴岡商工会議所(加藤捷男会頭)が実施する20%プレミアム付きの「商店街元気回復商品券」が30日、同商議所など鶴岡市内3カ所で販売開始された。一部のスーパーを含む管内の約330店舗で使えるとあって、初日は朝早くから並ぶ人もいた。

 新型コロナウイルス対策で県と県内市町村が各商工団体に助成する「地域経済 元気回復キャンペーン」の一環。鶴岡タウンマネージメント機構(TMO)が発行主体となり、1000円分の商品券6枚セット(6000円分)を5000円で、1万5000セット販売する。

 初日の30日、鶴岡商議所には販売開始の午前9時半の時点で約100人が並んだ。同6時半ごろから並んだという一番乗りの女性は「市発行の50%プレミアム付き飲食券は応募したが、当たらない。こっちはプレミアムは低いが、いろんな店で使えるし、行きつけの美容院も参加店に入っていたので」と話した。

 参加店は商議所や管内の商店街・商店会の加盟店。小売店の参加要件には「店舗面積が1500平方メートル以上で、うち50%以上がセルフサービス方式の事業所を除く」があり、大型スーパーは含まれていない。

 販売場所は、7月1日までは同商議所と鶴岡まちなかキネマ、出羽庄内国際村の3カ所、同2―31日は同商議所のみ。購入できるのは市内在住者で、1人3セットまで。新型コロナ対策でマスクを着け、本人確認用の身分証明書(運転免許証、健康保険証など)と受付票筆記用のボールペン、釣り銭がないように代金を持参する。参加店は同商議所のホームページなどで紹介している。問い合わせは同商議所=電0235(24)7711=へ。

プレミアム付き商品券を求め、大勢の人が購入に訪れた=30日午前9時半ごろ、鶴岡市馬場町の鶴岡商議所
プレミアム付き商品券を求め、大勢の人が購入に訪れた=30日午前9時半ごろ、鶴岡市馬場町の鶴岡商議所



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field