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2020年(令和2年) 7月23日(木)付紙面より

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熊本水害被災地へ水ボトル贈る 加藤清正父子の縁、櫛引西小児童激励とともに

 熊本の大規模水害で被災した人たちへと鶴岡市の櫛引西小(本間篤校長、児童184人)が水のペットボトルを贈ることになり、21日同小で激励の言葉を書いたメッセージ貼りの作業が行われた。

 月山自然水(西川町総合開発製造)の500ミリリットルペットボトルに「みなさんがんばってください」「雨の中大変だと思いますががんばってください」など全校児童が書いたのり付きの紙ラベルを同小児童会ハートフル委員会20人が丁寧に貼り付けた。

 同委員会はボランティア活動をメーンにする集まりで、6年生の井上瑞希委員長(12)は「報道を見て気の毒に思った。早く立ち直ってほしい」。加藤杏真(あずま)副委員長(11)は「洪水が来て、あっという間に家が消えてなくなった映像に驚いた。早く元の生活に戻ってほしいと思った」という。

 今回の支援活動は櫛引地域丸岡地区に江戸時代、武将・加藤清正の息子・忠廣が配流された歴史があり、清正の墓があることから児童たちが「自分たちでできる熊本支援をしたい」とスタートした。

 本間校長は「この地域では水害がピンと来ていない児童が多かったが、今回の活動で自然災害の怖さと支援する気持ちの尊さをともに感じ、学んでいるみたいだ」という。費用は児童会の空き缶回収活動から捻出。さらに櫛引中、鶴岡南高山添校にも呼び掛けペットボトル計432本(24本入り18箱)が集まり、日本青年会議所(JC)熊本ブロック協議会(八代市)に贈られる。

ハートフル委員会のメンバーが激励の紙ラベルを貼った
ハートフル委員会のメンバーが激励の紙ラベルを貼った


2020年(令和2年) 7月23日(木)付紙面より

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待ちかねた本場の味 だだちゃ豆直売所オープン

 JA鶴岡の「大泉だだちゃ豆直売所」が22日、鶴岡市白山の同JA大泉支所駐車場に開設され、待ちかねた地元内外のだだちゃ豆ファンが本場の味を求め、詰め掛けた。

 大泉地区は「白山」などだだちゃ豆の中心的な産地。直売所は同JA大泉支所の女性有志でつくる大泉枝豆直売グループ(会員14人)が1980年から毎年、収穫期だけ開設している。

 同JA生産振興課園芸指導係(大泉支所担当)の本間一輝さんによると、今年は先月上旬から降雨がなく初期生育が遅れたが、その後、断続的な降雨で持ち直し、平年並みの生育に落ち着き、豊作が見込まれるという。

 今年の直売所は昨年より2日遅れの開設。新型コロナウイルス感染症対策で、混雑を避け整理券を発行するほか、試食や直売グループ会員の接客は取りやめた。初日のこの日は、朝採りの早生種「小真木」が枝付き1キロ、さやの袋入り(600グラム入り)、合わせて約70束分が入荷。地元内外の人が次々に訪れて整理券を取り、午前8時半の開始とともに「3束」「10袋」などと買い求めた。

 枝付きを3束買った庄内町狩川の無職、大川寛さん(84)は「優しい甘さが好き。千葉県内に住む妹にも贈る。この時期、うまいので欠かせない」と話した。

 直売グループの佐藤和子会長(81)=大淀川=は「甘味はよく出ている。なじみ客も多いので、今年はお客さんと交流できないのが少し残念」と話した。

待ちかねただだちゃ豆ファンが次々に買い求めた=22日午前8時半すぎ、鶴岡市白山の直売所
待ちかねただだちゃ豆ファンが次々に買い求めた=22日午前8時半すぎ、鶴岡市白山の直売所



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