2020年(令和2年) 7月25日(土)付紙面より
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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い4月初旬から欠航していた格安航空会社(LCC)「ジェットスター・ジャパン」の庄内―成田便が23日、約3カ月半ぶりに運航再開され、庄内空港では歓迎の放水アーチで到着便を迎えた。
庄内―成田便は昨年8月1日、1日1往復で就航。しかし、新型コロナの感染拡大に伴い今年4月8日から欠航となっていた。同社によると、この日は庄内―成田間など3路線が運航再開となり、同社の国内全23路線の運航が再開された。
この日は午後2時ごろ、成田発庄内行きGK777便(エアバスA320型180人乗り)が庄内空港に到着。エプロンに入ってくると、両脇に控えていた大型消防ポンプ車2台が放水アーチで出迎えた。
また、空港ビル到着ロビーでは、庄内空港利用振興協議会(会長・皆川治鶴岡市長)の関係者が搭乗客に、お菓子や観光パンフレットとともに、マスクの着用や手指消毒の徹底などを呼び掛ける「新しい旅のエチケット」、新型コロナの感染が疑われるときの連絡先などを書いたチラシを配布した。初めて庄内地方に旅行に訪れたという東京都内の男性会社員(27)は「ふるさと納税の返礼品で米をもらったりして、庄内には以前から来たいと思っていた。ジェットスターは利用しやすく、運航再開して良かったのでは」と話した。
同社の市野剛広報課長によると、先月19日に全国で県境をまたぐ移動自粛が解除されて以降、利用予約は回復しつつあったが、最近の感染者増を受け、新規予約は足踏み状態。通常は搭乗時に空港で行うチェックインをオンラインで行う専用アプリの普及や、スタッフのマスク着用、検温など、「安心安全な空の旅になるよう対策を徹底している」とアピールした。
庄内空港利用振興協議会事務局の県庄内総合支庁総務課の齋藤真朗連携支援室長は「就航からまだ1年たっていない。本来なら需要が高まる春からコロナ禍で運休となった。まずは再開されてうれしい。今後はコロナ対策を徹底しながら、成田経由でスピーディーに九州や沖縄などに行ける利便性をPRするなど、路線利用を定着させたい」と話した。
庄内―成田便は今後、今月26日(日)と30日(木)、8月は水、金、土、日曜日の週4往復体制で運航される。
2020年(令和2年) 7月25日(土)付紙面より
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祝日「スポーツの日」の24日、庄内地方は薄曇りながら夏の青空がのぞく天候となり、各地の海水浴場には内陸地方や近県からも大勢の海水浴客が繰り出した。新型コロナウイルス感染防止策が取られる中、子どもたちの歓声が海辺に響いた。
鶴岡市の湯野浜海水浴場には、この日午前中の早い時間帯から家族連れや若いカップルが浮き輪を手に訪れた。同海水浴場では、駐車場で記名への協力を呼び掛けたり、密接にならないよう目安として砂浜にカラーコーンを埋めたり、注意喚起のアナウンスを繰り返すなど感染防止対策を実施した。
実家のある東根市の友人家族と共に福島市から訪れた高橋由香さん(32)は「対策が取られていると聞き、安心して来ました。子どもたちが喜んでいるのが一番。帰りに鶴岡市内でおいしいすしを食べるのが大人たちの楽しみです」と話し、長男の夢翔君(6)は「海が大好き」と友達とはしゃいでいた。