2020年(令和2年) 8月19日(水)付紙面より
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短い夏休みが終わり2学期が始まった。酒田市の富士見小学校(佐藤克彦校長、児童355人)では18日、新型コロナウイルス感染症対策により、全校集会ではなく各教室でのオンライン始業式が行われた。
晴れて気温の上がったこの日、6年2組では扇風機2台が回る中、放送室から送られてくる映像が教壇脇の大型モニターに映し出された。児童は起立してマスク着用のまま校歌斉唱し着席。3人の児童代表が「多読書とあいさつを頑張る」など2学期の目標を発表した後、佐藤校長は「団結と創造」「ピンチはチャンス」「良い習慣を身に付ける」の3つをキーワードにあいさつした。同校の夏休みは7日からの11日間だった。佐藤愛莉さん(11)は「夏休みは足りなかった。コロナの影響でどこにも出掛けられず思い出づくりもできなかった」と振り返っていた。
2020年(令和2年) 8月19日(水)付紙面より
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政府の観光支援事業「GoToトラベルキャンペーン」が始まり、迎えた先週のお盆期間、庄内地方の各観光地は例年に比べ閑散としたものの、近県を中心に県外ナンバーも多く見受けられ、にぎわいを見せる観光地もあった。そうした中、羽黒山の門前町・鶴岡市羽黒町手向地区では連休やお盆期間に一部モラルのない観光客によるごみの放置が多く見られ、観光関係者や地元民を悩ませている。
羽黒町観光協会によると、これまでもごみの放置は見受けられたが、新型コロナの影響を受け激減していた観光客が少しずつ増え、観光地のにぎわいが戻ってくるのに伴い、目立つようになったという。特に先月の4連休期間中は出羽三山神社随神門前の公衆トイレや自動販売機周辺に、飲み終えたペットボトルや缶などの放置が多くあった。
手向地内では日本遺産の出羽三山エリアの景観配慮のためにごみ箱は設置しておらず、ごみの持ち帰りを呼び掛けている。同協会の公式ホームページなどでも「ご利益とごみは持ち帰りましょう」と周知を図っているが、観光客や帰省客でにぎわったお盆期間にも再び増加した。
コロナ禍の中、ごみの片付けや処理にも細心の注意を払う必要がある。中にはたばこの吸い殻や使い捨てられたマスク、ペットボトルなど不特定の人が口をつけた物も多く、懸念を強めているという。
同協会では「なぜごみ箱を設置しないのかという声も聞くが、景観美化のために置いていないということを理解した上でお越しいただきたい」と話している。また、今後は観光客へごみを入れる袋を持参するように呼び掛け、公衆トイレに貼り紙をするなど対策を行っていくという。