2020年(令和2年) 9月1日(火)付紙面より
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羽黒高吹奏楽部(片桐杏菜部長、部員65人)の第32回定期演奏会が30日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡(市文化会館)で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月に予定していた定演を一時は中止せざるを得ない状況となったが、同会館など関係者の協力で実現。開催できた喜びと感謝の気持ちを「羽黒高サウンド」に乗せ、最後の舞台となった3年生30人を中心に心一つに響かせた。
6月からの部活動再開後も感染防止のためのさまざまな制約があり、全学年が一緒に活動できるようになったのは7月に入ってからだった。この間、全日本吹奏楽コンクールが中止となるなど、3年生にとっては「残念でつらくて胸が張り裂けそうな思いだった」(片桐部長)という。
そうした中、ステージにビニール製の仕切りを設けるなど、同会館からの感染防止対策に対するアドバイスもあり、客席を通常の半分の約550席に限定し、来場者の検温を行うなどして念願の定演実現にこぎつけた。
演奏の直前、片桐部長は「つらい時期もあったけど、それを乗り越えて迎えた特別な定演。演奏会ができることに感謝し、支えていただいた全ての人に楽しんでもらえるように演奏したい」と話した。
演奏は吹奏楽の名曲などの第1部と、日本のポップスメドレーを盛り込んだ多彩な演出の第2部の2部構成。全日本吹奏楽コンクールの自由曲に選んでいた歌劇「トゥーランドット」では、情熱的な世界観を軽やかに伸びやかに演奏し、来場の家族らから大きな拍手を受けていた。
2020年(令和2年) 9月1日(火)付紙面より
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庄内町狩川の社寺工房上野(上野健二社長)はこのほど、新型コロナウイルス感染症の早期収束と子どもたちの健やかな成長を願い、同町立川地域の幼稚園や保育園、小学校、中学校の子どもたちにアマビエのお守りとヒノキのにおい玉をプレゼントした。
アマビエのお守りは、東京で漫画家として活躍する上野社長の長男(33)がデザインを手掛け、神社で祈祷を受けたもの。ヒノキのにおい玉は抗菌作用があり、香りも良く癒やし効果があるという。19日にはセットで子どもたちと関係者合わせて469人分が贈られた。
同社敷地内にはアマビエを祭ったお堂も建立されており、上野社長は「なんでもかんでも自粛で子どもたちが気の毒。子どもたちをコロナから守るためにアマビエ様の絵をたくさん掲げたかった。におい玉は一つ一つ手作業で大変だったが、贈りものができる喜びで作業するのはとても楽しかった」と振り返っていた。