2020年(令和2年) 9月12日(土)付紙面より
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山形大農学部に事務局を置く「食と農のビジネス塾」が10日、庄内町の6次産業化施設2カ所を授業の一環として視察、研修した。
5期生26人が訪れたのはJR余目駅前クラッセ(庄内町新産業創造館)とタチラボ(立谷沢川流域活性化センター)の2カ所。コロナ禍のため、今年度前半の授業はほとんどオンライン講義だったため、実質塾生同士の初の顔合わせになった。またSEADS(鶴岡市農業経営者育成学校)の第1期生13人はそのまま塾生として参加した。
タチラボでは前年度の4期生で庄内町地域おこし協力隊員の高木和真さんと西尾真生(まお)さんが6次産業化となる農産加工品を地元の農家と共に作っている。2人は青森県出身。また、もう1人の隊員で沖縄県出身の伊計麻衣子さんはデザイナーとして加工品のパッケージでも才能を発揮している。
3人が手掛けた干し柿バターサンドクッキー「ほしがきさん」は県の土産菓子コンテストで最優秀賞に輝き、町の名物商品になっている。またポストコロナの地方移住先としても「庄内町に問い合わせが多くなっている。農業への興味の表れは確かです」という高木さんの説明に参加者たちは耳を傾けていた。
塾生で山大農学部大学院1年生の佐々木康太さんは「加工品作りの現場を見られて非常に興味深かった。作っても無駄にならないよう、バランスを取って生産していくことの重要さも聞けて参考になりました」と話していた。
同ビジネス塾は来年3月まで基礎、経営、加工、販売、農業技術、ビジネス計画書作成の6科目について、視察、実習を含むコースで体系的に学んでいく。
2020年(令和2年) 9月12日(土)付紙面より
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小学生の絵を車体後部にラッピングした菅原運送(鶴岡市大半田、菅原司社長)の大型トラックのお披露目式が11日、鶴岡市の朝暘第二小(高野勝彦校長)で行われた。見た人たちから優しい心を持ってもらい、交通安全の輪を広げる。
こどもミュージアムプロジェクト協会(大阪府)が推進している活動で、趣旨に賛同した菅原運送が創業50周年記念事業の一環で取り組んだ。学区内の大東町が創業の地でもあり、1、2年生計115人から「交通安全」「感謝」「運送屋さん」をテーマに絵を描いてもらい8点を選考。更新した冷凍車10トントラックにラッピングした。
作品は虹色のトラックが走る姿や大きなお日様がほほ笑む様子を明るい色調で元気いっぱいに表現され、中には「いつもありがとう」と感謝の言葉を添えた作品もある。生鮮食品などを運んで県内外を走り、ドライバーらに優しさを伝える。
お披露目式には1、2年生全員が参加。菅原社長が「すてきな絵を描いてくれてありがとう。見た人はきっと、優しい運転に気を付けてくれると思います」とあいさつし、選考された絵を描いた児童一人一人に感謝状を手渡した。児童たち全員には運転席や冷凍車内の見学がプレゼントされた。
横断歩道を渡る女の子を太陽とトラックが笑顔で見守る絵を描いた2年の戸嶋彩結(あゆ)さん(7)は「絵が選ばれてとてもうれしい。見た人が楽しくなるように描きました」と話した。
同社は、現在の本社所在地の渡前小1年生の絵を飾った別のラッピングトラックも配備。9日に同校でお披露目式を行った。