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2021年(令和3年) 4月22日(木)付紙面より

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ドールハウス 致道博物館へ寄贈 礒貝さんの未完の遺作

 ミニチュアドールハウスの国内第一人者、礒貝吉紀さん(1933―2011年)の作品「テレビ局のスタジオ」(仮称)と、礒貝さんがアトリエで使用していた制作用の机が20日、礒貝さんの妻・三枝子さん(86)=東京都文京区=から鶴岡市の致道博物館(酒井忠久館長)に寄贈された。

 テレビ局のスタジオは、都内の民放テレビ局に勤務していた礒貝さんが、テレビ草創期のスタジオの時代劇ドラマの制作現場を実際の12分の1のスケールで再現した作品で、闘病中に3年ほどかけて手掛けていた未完の遺作。スタジオのカメラやモニター用テレビ、マイクなどの機材、あんどんやついたて、三味線、食器類などの小物類、家具や障子、ふすま、壁の大道具類など約780点で構成されている。忠実に縮尺された微細で精巧な作りで、目を見張る出来栄え。木製の机は彩色用の小筆やカッター、ピンセットなど制作用具とセットになっている。

 いずれも2月19日―今月20日に同博物館で開催された展示会「礒貝吉紀ドールハウスの魅力」で初公開された。

 贈呈式が展示会場の作品の前で行われ、三枝子さんが酒井館長に寄贈目録を手渡した。三枝子さんは「主人が闘病を押して最後に手掛けた未完の作品を、こんなに素敵に展示していただいて感無量。これからもかわいがっていただければ」と話し、酒井館長は「今後も計画的に作品の数々を皆さんに公開し、礒貝さんが遺したドールハウス文化を広める一翼を担っていきたい」と感謝の言葉を述べた。

 礒貝さんの作品の大半となるドールハウス34作品は2017年5月、酒井館長と天美さん夫妻と三枝子さんとの交流を縁に致道博物館に寄贈された。今回の展示会で全作品が展示され、大勢の来場者で人気を博した。

致道博物館に寄贈された礒貝さんの未完の遺作「テレビ局のスタジオ」(仮称)と三枝子さん=20日、同博物館の展示会場
致道博物館に寄贈された礒貝さんの未完の遺作「テレビ局のスタジオ」(仮称)と三枝子さん=20日、同博物館の展示会場



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