2021年(令和3年) 4月23日(金)付紙面より
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鶴岡市新形町の新形保育園(阿部由佳園長、園児88人)の年長児が21日、近くの山形大農学部市民交流農園でジャガイモの植え付けを体験した。
2012年11月に旧国道7号南側から農園がある北側に新築移転して以降、農学部の協力で毎年、農園の1区画約180平方メートルを借り、園児たちが新形町の老人クラブ「新生クラブ」会員有志の指導で野菜を作っている。
この日は農園で事前に、新生クラブの男性2人と園職員2人が畝を作り、種芋用の男爵芋を包丁で4等分して消毒の灰をまぶすなど準備。年長児18人が訪れ、種芋を受け取ると、畝の穴に入れた。職員が「布団を掛けてあげて」と指示すると、「大きくなーれ」「おいしくなーれ」などと声を掛けながら、丁寧に土をかぶせた。職員が「ジャガイモができたら何にして食べたい?」と尋ねると、園児たちは「肉じゃが」「カレー」「ポテトフライ」など元気に提案していた。
園児たちは今後、時々農園を訪れ、水やりや草取りなどを行う。7月末ごろに収穫し、園内の調理体験「クッキング」で使うほか、収穫量が多い場合は各園児の自宅に「お土産」で持ち帰ってもらうという。