2024年11月30日 土曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2021年(令和3年) 7月16日(金)付紙面より

ツイート

持続可能な農業の普及拡大へ 山大農学部とヤマガタデザイン連携協定

 山形大農学部(村山秀樹学部長)と鶴岡市の街づくり会社「ヤマガタデザイン」(山中大介社長)は13日、包括的な産学連携推進に関する協定を締結した。

 鶴岡市の同学部で、村山学部長と山中社長が「有機農業をはじめとする持続可能な農業の普及拡大及び地域社会の発展に資する」という目的、「知的資源、人的資源及び物的資源の活用」など連携内容を定めた協定書に署名した。

 村山学部長は「持続可能な農業の普及拡大をメーンに、自然共生稲作や有機農業の取り組みなどで連携したい。抑草ロボットの共同研究は既に契約した」、山中社長は「農学部にはわれわれがビジネスを展開する上で足りない学術的な知識があり、いかに有機農業を研究してビジネスとして社会実装するかという流れの中で、相互補完の協力関係を築いていきたい」と話した。

 山形大農学部はこれまで「川上から川下までの『食』の学際的研究・普及拠点の形成」を大きな柱に掲げ、食料自給圏の形成を目指す「スマート・テロワール構築プロジェクト」や、無肥料・無農薬で良食味の米を作る「自然共生稲作プロジェクト」など多彩なプロジェクトを展開している。 

 一方、ヤマガタデザインは「庄内から日本の地方都市の課題を解決するモデルを創出」を基本理念に、2019年には農業生産の「ヤマガタデザインアグリ」、農業用ハード開発の「有機米デザイン」の各関連会社を設立、20年4月からは鶴岡市の委託を受け市農業経営者育成学校「SEADS」を運営するなど、有機農業を重要な産業と位置付け事業展開している。

 両者はこれまでも、山形大農学部を中心とする「地域定住農業者育成コンソーシアム」の「食と農のビジネス塾」が2000年度から、SEADSの学生の必修科目となるなど連携。今年4月には、有機米デザインが開発中の抑草ロボットに関して同学部と共同研究契約を結び、片平光彦教授(生産機械学)が抑草メカニズムの研究を進めている。協定により一層連携を強化し、「持続可能な農業」の研究と地域社会への実装を、相互補完的に進めていく。

締結式後、協定書を披露する村山学部長(左)と山中社長
締結式後、協定書を披露する村山学部長(左)と山中社長



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field