2021年(令和3年) 7月18日(日)付紙面より
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いけばな小原流鶴岡支部(宮田眞由美支部長)の創立40周年と青年部設立30周年を記念する特別講習会が、小原流五世・小原宏貴家元を講師に迎え6月27日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。
同支部は、1953(昭和28)年に発足した庄内支部が前身。79年に酒田支部と鶴岡支部に分かれ、誕生した。本部教授陣の指導による月例研究会や会員による習作展「みんなの花展」を実施しているほか、鶴岡市芸術祭の「7流派合同いけばな展」などに出品している。2019(令和元)年9月に創立40周年を迎え、昨年6月に家元による記念講習会を開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により延期となっていた。また、小原家元が対面による大掛かりなデモンストレーションを行うのは、コロナによる緊急事態宣言が出される前の昨年2月にアメリカ・シアトルで行って以来という。
特別講習会は同支部会員と本部理事、県内他の4支部の役員ら約150人が参加し、感染防止対策を行った上で開催された。小原家元は「青葉の風につつまれて」をテーマに、3つの大作を披露。馬酔木(あせび)や夏はぜ、笹百合、竹島百合、オンシジューム、スモークツリーなどのほか庄内で生産されているハスやダリアを素材に、花の特徴や生け方のポイントなどを解説しながらステージいっぱいに作品を展開した。
小原家元は「いけばなを通して人とつながることの大切さをあらためて感じた。心に潤いを与えてくれるいけばなをこれからも続けていってほしい」と参加者に呼び掛けていた。