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2021年(令和3年) 1月6日(水)付紙面より

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庄内地方を大雪襲う 鶴岡市街地でも70センチの積雪

 庄内地方は5日朝にかけて大雪に見舞われ、山形地方気象台は庄内南部に大雪警報を出した。鶴岡市櫛引では同日午前9時現在の積雪が平年の5倍となる101センチを観測。同市内の市街地でも70センチの積雪となり、鶴岡市は同日、3シーズンぶりとなる豪雪対策本部を設置した。各家庭や事業所などは早朝から除雪作業に追われた。同日未明には同市若葉町の県立鶴岡南高の高さ約15メートルの松の木が根元から倒れて道路をふさぎ、一時通行止めとなった。

 気圧の谷の影響で庄内南部を中心に大雪となり、同気象台は5日午前3時32分に大雪警報を発表、同8時25分に解除した。同日午前9時までの12時間降雪量は櫛引で29センチを観測。同じく庄内町狩川では20センチ(午前9時現在積雪深77センチ)、酒田は16センチ(同27センチ)となった。

 一方、鶴岡市の観測によると、5日午前8時半現在の積雪が鶴岡公園70センチ、羽黒庁舎前90センチ、大網251センチ、温海川152センチで、4日午前8時半と比べ鶴岡公園で37センチ、羽黒庁舎前で60センチ、大網で52センチ、温海川で30センチそれぞれ増えた。市は、基準としている鶴岡公園の積雪が70センチに達したことに加え、7日以降も寒波の影響で大雪が見込まれることから、2018年2月以来3年ぶりに豪雪対策本部(本部長・皆川治市長)を設置した。

 山形地方気象台によると、7日から8日にかけて県内は発達する低気圧の影響で日本海側を中心に暴風雪や大しけが見込まれ、寒気の強さによっては日本海側で大雪となる恐れがあるとして、警戒・注意を呼び掛けている。

 一方、5日午前1時半ごろ、鶴岡南高前の市道に松の木が倒れていると、鶴岡署に通報があった。高校敷地内にある市道そばの高さ約15メートル、直径約80センチの大木が根元から鶴岡公園の堀側に、高校のコンクリート柱の柵をなぎ倒す形で倒れ、道路をふさいだ。市は現場周辺を全面通行止めにし、チェーンソーや大型クレーン車などで復旧作業を進め、同日午前9時ごろに通行止めを解除した。市などによると樹齢70年ほどの松で、根が腐食しており、大雪による着雪の影響で倒木したとみられる。

鶴岡南高の松の大木が倒れ道路をふさいだ現場=5日午前7時半ごろ
鶴岡南高の松の大木が倒れ道路をふさいだ現場=5日午前7時半ごろ

大型重機を投入するなどし伐採や道路からの除去などの復旧作業が進められた=5日午前8時20分ごろ
大型重機を投入するなどし伐採や道路からの除去などの復旧作業が進められた=5日午前8時20分ごろ


2021年(令和3年) 1月6日(水)付紙面より

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色鮮やか 伝統の酒田凧

 酒田凧(たこ)保存会(佐藤利昭会長)の会員が制作した酒田凧の逸品を集めた「伝統の酒田凧展」が、酒田市山居町一丁目の山居倉庫「華の館」で開かれ、来館者の目を楽しませている。

 1970年代に市内の旧家から見つかった凧の下絵集には「万延元年」「慶応元年」の表記があったことから、酒田凧の歴史は江戸時代末期までさかのぼるとされる。明治期には主として左官職人が仕事の減る冬場、壁塗りの骨組みに使う竹で凧を制作し卸していたが、戦後の一時期途絶えたという。

 下絵集が見つかったことを受け伝統ある酒田凧を残していこうと75年、有志が集まって保存会を設立。会員は酒田凧を制作する傍ら、毎年3月の凧あげ大会(市中央公民館主催)の運営を支えたり、5月の「子どもまつり」などでは子どもたちに凧作りの楽しさを教えるなど後世に引き継ぐ取り組みを続けている。

 今回の展示では、酒田凧特有の文様「亀」を連ねた連凧、独特な絵柄で人気の高い「武者凧」など計約30点を展示し、館内は新春ムードいっぱい。中でも目を引くのは「川中島」と題した3畳もの大きさの大凧で、相打つ武田信玄と上杉謙信の力強さと色の鮮やかさが際立つ。来館者は足を止め、一点一点に見入っていた。

 入場無料。展示は今月11日(月)まで。

保存会員の力作が並ぶ伝統の酒田凧展
保存会員の力作が並ぶ伝統の酒田凧展



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