2021年(令和3年) 10月2日(土)付紙面より
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鶴岡市が、同市上郷地区の大荒地内で整備を進めてきた一般廃棄物最終処分場が完成し1日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。同日午後から埋め立てごみの搬入が始まり、同処分場は稼働を開始した。
同市大泉地区にある岡山最終処分場(1997年4月供用開始)が使用可能期限を超えて満杯に近づいたため、新たな建設候補地選定を進め2018年12月に着工。工期2年9カ月、請負額46億9800万円で建設。工事は佐藤工務・鶴岡建設・佐藤組特定建設工事共同企業体が請け負った。
最終処分場は、市のごみ焼却施設の焼却灰、資源化できない不燃残さを埋め立てる施設。新最終処分場は国道7号由良坂の南側丘陵地を活用して整備し、国道7号から搬入する形となる。埋め立て面積1万8400平方メートル、埋め立て容量13万3600立方メートルで、埋め立て期間は15年を計画。埋め立て後に即日覆土する「サンドイッチ・セル方式」で、雨などの浸出水は二重の遮水シートで土壌に浸透しないようにし、処理水は下水道に放流する。
岡山最終処分場は今年3月に満杯となり、4―9月は県内の民間業者に委託し処理した。最終処分場は、ごみ焼却と同様に三川町から排出される一般廃棄物の処理を受託する。処分場は平日に稼働し、搬入車両は一日3、4台の出入りとなる。
最終処分場の管理棟で行われた竣工式には、市や三川町、県、地元自治会、工事関係者ら約20人が参列。神事の後、皆川治市長(46)が「市民生活に欠かすことのできない施設を地元の理解と協力で整備することができ、深く感謝したい。周辺環境に十分配慮して管理運営していく」とあいさつ。来賓の加藤鮎子衆院議員(42)、阿部誠三川町長(69)らが祝辞を述べ、テープカットで施設の完成と供用開始を祝った。鶴岡地区クリーン公社が市から受託し施設の管理運営を担う。