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2021年(令和3年) 2月14日(日)付紙面より

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規格道路「新庄酒田道路」戸沢―立川間約5キロ トンネル結ぶ新バイパス案決定

 国土交通省東北地方整備局の社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会が12日、仙台市内で開かれ、地域高規格道路「新庄酒田道路」(約50キロ)のうち未整備区間の戸沢―立川間約5キロについて、トンネル整備によるバイパス案とすることを決めた。地域住民や道路利用事業者の意見や整備費用などを総合的に判断した。

 戸沢―立川間は戸沢村草薙の「川の駅最上峡くさなぎ」付近と庄内町狩川を結ぶ。バイパス案は全線新設の延長約5キロ、設計速度80キロで、最上川沿いを走る国道47号の南側を通り、立谷沢川をまたぐルート。トンネルで結び、庄内町立谷沢地区の主要地方道立川・羽黒山線との交差付近には災害時にも配慮した「中間インターチェンジ」としての接続箇所を設ける。整備費用は概算で200―240億円。

 同小委員会に対し東北地方整備局は、延長約7キロ、設計速度60キロとなる現道の拡幅改良・一部バイパス案も示していた。この案の概算整備費は220―260億円だった。

 いずれの案も急カーブでの交通事故の危険性の軽減、冬季の走行安全性(立ち往生回避)の確保が図られる。一方で実際の工事ではバイパス案は現道交通への影響がほとんどないものの、現道改良案では長期間の交通規制が必要となり影響は大きいとされた。

 2つの案について、昨年11―12月に沿線住民などへのアンケートや自治体などへのヒアリングを実施。整備に当たって重視する項目として、災害や事故による通行止め時の迂回(うかい)路としての物流の安定的輸送に向けた代替機能確保、庄内―最上間の移動時間短縮などに多くの意見が寄せられていた。

 バイパス整備による対応方針の決定に、原田眞樹庄内町長は「新たにバイパスが整備されるのは非常にありがたい。清川、立谷沢両地区の住民にとっても新バイパスと現道の2本による災害時の代替機能が確保しやすくなり、立川地域の活性化にもつながる」と話し、早期整備への期待を寄せた。

 最上川沿いを走る現道の47号は、急カーブや道路幅が狭い箇所があり、冬期間は路面凍結の発生などで安全性向上の課題があり、さらに全面通行止めが発生した場合は、国道112号月山道路利用による広域迂回が生じている。新庄酒田道路戸沢―立川間については昨年度、新規事業化を前に公共事業の必要性・妥当性を検証する計画段階評価着手が決まっていた。

整備への対応方針が決まった戸沢―立川間のバイパス案のルート帯(赤色の線)
整備への対応方針が決まった戸沢―立川間のバイパス案のルート帯(赤色の線)


2021年(令和3年) 2月14日(日)付紙面より

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山王まちづくり「鶴岡まちキネ」名称引き継ぐ 来年11月 ミニシアターオープンへ

 昨年5月に閉館した鶴岡市の旧鶴岡まちなかキネマ(まちキネ)の一部の上映機能を生かして交流スペースとして活用する計画について、運営を担うまちづくり会社「山王まちづくり」(三浦新社長)などが12日、市役所で記者会見し、今後の運営方針を説明した。まちキネの名称を引き継ぎ来年11月ごろ、ミニシアターとしてオープンする。新年度には試験上映の機会も設ける。

 旧まちキネの施設と土地を市社会福祉協議会(山木知也会長)が取得した上で、施設を一部改修し、事務局を移転。大小4つあったスクリーンのうち、小規模な40席と80席の2スクリーンはそのまま残し、山王まちづくりに無償で貸す。市社協による施設改修は2021年度に設計、22年度に工事を行う。市は、改修や交流スペース運営への財政支援を予定している。

 会見には三浦社長、山木会長、皆川治市長が出席。計画について各機関での議決後に3者協定を結び、運営協議会を設置する。福祉や学校教育分野での活用方法や、地域活性化に向けた商店街との連携による利活用策も検討する。

 三浦社長は、資金面だけでなく市民の共感を呼び込む効果も期待するクラウドファンディングなどを活用しながら、持続可能なミニシアターの運営を目指したいとし、「多くの市民から応援してもらえる映画館にしたい。改修工事前の新年度に行う試験上映は、ある程度長い期間で実施したい」と語った。

「新まちキネ」の運営方針などを説明する左から三浦社長、山木会長、皆川市長
「新まちキネ」の運営方針などを説明する左から三浦社長、山木会長、皆川市長



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