2022年(令和4年) 7月23日(土)付紙面より
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日本海沿岸東北自動車道(日沿道)新潟・山形県境地区建設促進大会が20日、鶴岡市温海ふれあいセンターで開かれ、「朝日温海道路」として国が建設している朝日まほろば(新潟県村上市)―あつみ温泉間40・8の早期開通に向け、県境を越えて沿線地域や関係機関がさらに連携を強めて運動を展開することを誓い合った。
今年で34回目となった大会には、鶴岡市や村上市をはじめ日沿道の沿線から地域住民ら約200人が参加した。主催者あいさつで、建設促進新潟・山形県境地区期成同盟会長の高橋邦芳村上市長が「この地域の思いをしっかりと国に届け、長く追い求めてきた全線開通を一日も早くわが手にしなければならない。災害時のネットワーク機能の確保、日本の国土強靭(きょうじん)化に向けた日本海側国土軸の強化のためにも、さらに力を合わせていこう」と呼び掛けた。
来賓の国土交通大臣政務官の加藤鮎子衆院議員(山形3区)、斎藤洋明衆院議員(新潟3区)、芳賀道也参院議員(山形選挙区)、国交省東北地方整備局の信太啓貴道路部長らが祝辞を述べた。
朝日温海道路の整備を担う国交省の酒田河川国道、新潟国道、羽越河川国道の3事務所長が担当する区間のトンネル掘削、橋梁(きょうりょう)整備など事業進捗(しんちょく)状況を報告。酒田の高野明所長は庄内側6・7の事業について、未着手のトンネル3本のうち本年度は小岩川地区のトンネルに着手する計画や、仮称・鼠ケ関トンネル(延長1242)の掘削は約340メートルまで進み、毎月60メートルほど進捗している状況を説明した。
国に要望する▽朝日温海道路の早期完成▽インターチェンジ周辺に計画する「道の駅」の整備支援―など7項目の要望を盛り込んだ大会決議を、期成同盟会副会長の皆川治鶴岡市長が読み上げ採択。国交省の東北地方整備局、北陸地方整備局の担当者それぞれに、要望書として手渡した。