荘内日報ニュース

2022年（令和4年） 7月27日（水）付紙面より

酒南生が観光ＰＲソング動画 酒田舞娘とダンス撮影

　酒田市の酒田南高校（齋藤法明校長、生徒643人）観光地域創生専攻の2、3年生が同市の観光ＰＲソングとバスの安全啓発動画を今秋公開予定で制作している。今月25日には、同市内の中心商店街や舞娘（まいこ）茶屋「相馬樓」などで撮影を行った。

　観光ＰＲソングとバスの安全啓発動画制作は、同市で観光バスの運行などを行う松山観光バス（池田一喜社長）が同校にコラボを持ち掛けて実現したもの。同校では昨年11月に同社の池田新専務から酒田の観光や交通の現状などを聞く講話を開催するなど交流を続けている。

　今年5月中旬に同専攻2、3年生16人が市街地、八幡、平田、松山の4チームに分かれて各地域の魅力や名所を話し合い歌詞やオリジナルダンスを作成。動画や楽曲などを制作する「ＣＯＣＯＳＡＴＯ」を運営する大沢地区集落支援員の阿部彩人さん（42）と、バンド活動を行っている同校の酒井聖教諭（41）が観光ＰＲソング「夕日舞う絵田（ＥＤＥＮ）」（仮称）を作曲。今月21日に同専攻や軽音楽同好会の生徒たちが歌をレコーディングした。

　現在はサビ部分のみしか出来上がっていないが、「鳥海山さ行ってみようかい」「今だば自信持って言える（中略）さんまず（素晴らしい）街。未来へ思いをつなげていこう」などの歌詞をのせ、アップテンポで明るい曲に仕上がりつつあるという。

　この日は同市中心部や松山、平田地域で動画撮影が行われ、同専攻2年生10人と3年生5人の計15人が参加。バスで移動しながら中町商店街、日和山公園、山居倉庫、相馬樓、アイアイひらた、キノコ杉（松山）などで撮影した。相馬樓では酒田舞娘3人によるバスの安全啓発ナレーションの録音と、大広間で舞娘の手拍子に合わせて生徒たちがダンスを踊る動画の撮影が行われ、生徒たちは息の合った動きで軽快なダンスを披露していた。今月29日には同市八幡地域での撮影が行われる予定。

　参加した3年生の佐藤樹さん（17）は「行ったことがなかった酒田の名所を回れるなど楽しい。ダンスの撮影など普段ないのでやっていて面白い」、同校ＯＢで舞娘の鈴華さん（18）は「後輩と一緒に撮影するのは初めてだが、とても楽しくできた」とそれぞれ話していた。

　動画は今年9月末の完成を目指し、同社の観光バス内で活用されるほか、動画投稿サイト「ＹｏｕＴｕｂｅ」で公開する予定。