2022年(令和4年) 7月31日(日)付紙面より
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鶴岡市鼠ケ関の弁天島にある鼠ケ関灯台「恋する灯台」(高さ14メートル)で29日夜、東日本の灯台では初のプロジェクションマッピング投影が行われ、白い灯台をスクリーンに鼠ケ関などの四季や自然をイメージした動画が映し出され、地元の関係者が夜の灯台のきらびやかな演出を楽しんだ。
鼠ケ関地区の観光、商工、漁協などの団体や鼠ケ関小などでつくる「鼠ケ関恋する灯台イルミネーション実行委員会」(佐藤丈典実行委員長)が実施主体となって、灯台へのプロジェクションマッピングを企画。観光庁の補助事業を活用して実現した。
灯台の白い塔部分のうち縦7メートル、横2・5メートルをスクリーンに、大漁旗や花火、黄金の稲穂、荒海、恋人たちなどをイメージした約8分間のCG映像を、音楽とともに投影。夜の海の潮騒、夏の星空といった自然が織りなす演出も加わり、暗闇の中に幻想的でロマンチックな空間が現れた。
プロジェクションマッピング投影は、灯台そばの遊歩道と合わせて2カ所同時に行われ、30日の本格スタートの後、8月の毎週土曜の6、13、20、27日、10月10日(月)の午後8時から20分間隔で計4回実施する。
併せて、弁天島の遊歩道には昨年から始まったイルミネーションも設置。29日夕には、関係者約100人が集まって点灯式が行われ、日本海に沈むきれいな夕陽をバックに、鼠ケ関小の子どもたちのカウントダウンで、延長300メートル、約9600球の6色のイルミネーションが点灯した。10月10日まで毎日午後6時半―同9時半に点灯され、きらめく遊歩道が恋する灯台にいざなってくれる。
「鼠ケ関恋する灯台夏煌(きら)めき2022イルミネーション」と銘打った取り組みで、佐藤実行委員長は「夏の夜は弁天島の恋する灯台に来てイルミネーションを見て日中の疲れを吹き飛ばし、また明日の活力にしてもらえれば」と話していた。