2022年(令和4年) 9月9日(金)付紙面より
ツイート
庄内地域をメインロケ地に製作された映画「アイ・アムまきもと」をPRする高さ3メートルの巨大パネルが、鶴岡市のJR鶴岡駅前にあるマリカ東館1階「つるおか食文化市場FOODEVER(フーデェヴァー)」にお目見えした。主演の阿部サダヲさんがポーズを取るパネルで、庄内のロケ地も紹介している。
映画は、人知れず亡くなった人を埋葬する市役所の「おみおくり係」の牧本を主人公にした作品。庄内で撮られ、米国アカデミー賞外国語映画賞や日本アカデミー賞最優秀作品賞など受賞し大ヒットした「おくりびと」を手掛けたセディックインターナショナルが製作を担った。「おくりびと2」的な作品で、笑って泣けるエンターテインメント。
巨大パネルは、今月1日に東京・イイノホールで開かれた映画の完成披露試写会に登場。出演した阿部さん、満島ひかりさん、宇崎竜童さん、松下洸平さんらと水田伸生監督が登壇して記念撮影した際に使用された一点もの。試写会終了後に鶴岡へ搬送された。パネルには、俳優陣の直筆のメッセージも添えられている。
パネルそばには巨大ポスターも掲示。酒田市役所や眺海の森、鶴岡市の温海庁舎や民家、背景に月山と水田が広がるライスセンター、羽黒地域の豚舎などで行われた実際の撮影場面の写真も紹介している。パネルなどは上映終了まで展示する予定。
作品は今月30日に全国公開され、庄内ではイオンシネマ三川で上映される。全国公開に先立ち、ロケ地となった酒田、鶴岡、庄内3市町の住民を対象にした無料の特別上映会が28日(水)午後3時から、酒田市希望ホールで開かれる。阿部さん、満島さん、水田監督が舞台あいさつする。
パネルを設置したセディック社の丸山典由喜プロデューサーは「この映画が庄内ロケ作品であることを一人でも多くの人に知ってもらい、映画館に足を運んでもらえれば」と話している。ロケ地や県内の代表的観光地を紹介するパンフレット2万部を作製し、全国約300の上映館に配置して観光誘客にもつなげていく。