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2022年(令和4年) 9月11日(日)付紙面より

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致道博物館特別展第4部 藩祖酒井忠勝 400年の基盤整えた事績たどる 10月31日までの会期中記念イベント多彩に

 旧庄内藩主酒井家の入部400年を記念した特別展第4部「藩祖 酒井忠勝」が10日、鶴岡市の致道博物館で始まった。酒井家3代で、元和8(1622)年10月に初代藩主として庄内に入部した酒井忠勝(ただかつ)公(1594―1647年)に関する約60点の歴史資料や美術・工芸品の展示を通して、酒井家400年の基盤を整えた藩祖の事績をたどっている。10月31日までの会期は400年前の入部の節目にも重なり、特別展にちなんだ多彩な記念イベントが繰り広げられる。

 忠勝公は酒井家2代・家次(いえつぐ)公の長子として生まれ、元服の際には江戸幕府2代将軍・徳川秀忠から「忠」の一字を拝領。元和元(1615)年の「大坂夏の陣」に父と共に出陣し、初陣を飾った。元和4年に越後高田城で家督を継ぎ、同5年に信州松代領主となり、最上家の改易によって同8年10月に庄内に入部した。

 特別展は、最上家時代の庄内統治、忠勝公の庄内入部、城郭や町割りの整備、忠勝公が求めた名品など6つのテーマに分けて生涯をたどっている。

 信州松代から出羽庄内へ転封(てんぽう)を命じられた忠勝公は、家臣を庄内に派遣。家臣は庄内について、北の鳥海山や東・南の出羽三山の山々、西には限りなく広がる青い海があるとして庄内は豊かな“天府の国”と報告し、忠勝公を安心させたとする「大泉叢誌」(江戸時代後期に庄内藩士が編さん)の一節を紹介。入部以来、鶴ケ岡城と城下の整備を進め、現代に続く鶴岡市街地の町割りを整えており、江戸時代前期の城と城下の様子を表した5畳ほどの大きさの絵図も展示した。

 忠勝公は歴代当主の中でも特に多くの美術・工芸品の名品を求めた。展示されたいずれも国の重要文化財「短刀 銘吉光(名物信濃藤四郎)」「無準師範筆 禅院額字『潮音堂』」は、それぞれ3000両(現在の貨幣価値で約1億5000万円)ほどで求めたとされている。熊本藩主加藤忠広公(清正の子)の庄内藩預かり、「酒井長門守一件」と称される忠勝公の実弟によるお家騒動にまつわる資料も展示し、庄内入部後の治政の出来事も紹介している。

 特別展に合わせ、今月24日には鶴岡市出身の上林恒平刀匠によるトークと「刀剣乱舞ONLINE」コラボによる宣伝隊長おっきいこんのすけ来館のイベントがある。刀剣男士・信濃藤四郎の等身大パネルも展示。また、会期中は市内の飲食店・菓子店との連携で致道博物館のトレーディングカードをプレゼントする「城菓飯(じょうかめし)めぐり」のコラボ企画も展開される。

庄内藩の藩祖・酒井忠勝公の事績を紹介した致道博物館の特別展
庄内藩の藩祖・酒井忠勝公の事績を紹介した致道博物館の特別展

致道博物館と市内の飲食・菓子店のコラボ企画「城菓飯めぐり」も始まった
致道博物館と市内の飲食・菓子店のコラボ企画「城菓飯めぐり」も始まった



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