2022年(令和4年) 10月10日(月)付紙面より
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酒井家庄内入部400年の節目を祝う「荘内大祭」が9日、鶴岡公園を中心に中心市街地を練り歩き、「荘内藩伝承大名行列」や庄内各地の祭り・伝統芸能の祝賀行列が盛大に繰り広げられた。
「荘内大祭」は、鶴岡公園北広場で行列安全祈願の「御旅所祭」で開幕。神事や行列参加隊による演舞が披露され、公募で選ばれた埼玉県和光市の会社員、山本舜介さん(28)が、400年前の10月に庄内に入部した初代藩主の酒井家3代・忠勝公役を務め、「出羽の国庄内に入部して以来400年の大きな節目を迎えた。この間、皆がさまざまな困難を乗り越え、今もなおその歴史が続く。庄内の大いなる発展と、すべての人々が幸せに暮らしていくより良い地域になることを祈念する」と藩主口上を述べた。
甲冑(かっちゅう)隊、三役奴(やっこ)振り、砲術隊、女人列、少年隊士など約400人の「荘内藩伝承大名行列」と、鶴岡市の天神祭大絵馬、あつみ温泉の御湯輿(おゆこし)、大山犬祭りのミニ奴振り、酒田市の酒田まつり大獅子、一条八幡神社奴振り、庄内町の氣龍祭姫龍が参加する祝賀行列がスタート。北広場から致道博物館、鶴岡市役所、鶴園橋、川端通り、三雪橋を経て鶴岡公園までの約2キロを総勢約600人で練り歩いた。
鶴岡公園疎林広場では、「荘内400年にぎわい市」が開かれ、鶴岡青年会議所による食のイベント、子どもたちのダンスや荘内藩甲冑武者隊の演武などステージ発表が繰り広げられた。「美夢(うめ)!ごっつぉ合戦」と銘打った食のイベントでは、徳川家と徳川四天王の逸話を基にした限定のコラボメニュー、地元の食材を使った料理、和スイーツ、地酒の特別限定カクテルなどが提供され、子ども向けの縁日も開催。午前中は好天に恵まれ、大勢の市民が訪れ、庄内の歴史と伝統をアピールした入部400年祝賀の一大イベントを楽しんでいた。