2022年(令和4年) 10月18日(火)付紙面より
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今月26日から30日までの5日間、ポルトガルのマデイラ島で行われる「2022年ビアスレ・トライアスレ世界選手権大会」に三川中3年の阿部暁梨沙(ありさ)さん(15)が日本代表選手として出場する。出発を前に13日、三川町の阿部誠町長を表敬訪問し「入賞圏内の8位以内を目指したい」と抱負を語った。
ビアスレ(近代二種)はスタートしてラン1200メートル、スイム200メートル、ラン1200メートルを4回繰り返してタイムを競う。トライアスレ(近代三種)はラン600メートル、スイム50メートル、射撃(レーザー光線を10メートル離れた的に5発的中させる)を4回こなすが、いずれも体力が求められる競技だ。
暁梨沙さんが近代競技を始めたのは小学6年生の時。所属する「YAMAGATAドリームキッズ」で「近代三種をしていた先輩の姿を見てチャレンジしたい」と思ったという。
昨年の日本選手権大会では中学女子の部で3位に入った。今年は5月の選考会で準優勝し、日本近代五種協会の代表選手(全14選手)に選ばれた。世界選手権大会で暁梨沙さんはビアスレとトライアスレの個人、ペアなど計4つの部門に出る。
表敬訪問では三川中の橘正敏校長と父の阿部博行さん(44)と共に訪れ「不安はあるが、世界という舞台を楽しみたい。最後まで諦めずに挑む」と決意を語った。
阿部町長は「大変な努力を積み重ね、日本代表に選ばれたことと思う。大いに活躍することを期待している」と激励した。
先月の強化合宿で代表のユニホームを手渡された暁梨沙さんは「日の丸を見て身が引き締まる思いがした。頑張りたい」と笑顔を見せた。