2022年(令和4年) 10月27日(木)付紙面より
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三川町の大瀧習字教室(大瀧しのぶ代表)に通う小中学生が、11月3日に三川町民体育館で書道の巨大パフォーマンスを披露する。縦3メートル、横6メートルの大きな紙に18人構成で「夢」や「感動」「希望」といった文字を書く。チームキャプテンの成澤実莉(みのり)さん(三川中2年)は「もっと大きい声を出して字を書くことが課題。見に来た人に元気を与えるよう頑張りたい」と本番に向けて練習を重ねている。
大瀧習字教室には幼稚園児から70代の年配の人たちまでが通い、鶴岡市斎コミュニティセンターと「みかわ会館」で練習を積んでいる。指導する大瀧さんが「みんなに書道の巨大パフォーマンスを体験させたい。きっといい思い出になるはず」と教室の子どもたちに持ち掛けたところ「やってみたい」とすぐ話がまとまった。
メンバーは小学2年生から中学2年生までの18人。16人が順番で文字を書き2人が補助としてチームを支える。書く文面は「見上げた空 夢を描くスモーク 感動をありがとう 希望を心に明るい光の方へ 一歩ふみだす 決して諦めない あの日のブルーが教えてくれたから」―。昨年、庄内の空を飛び医療従事者たちを激励した航空自衛隊ブルーインパルスの隊長を務めた遠渡祐樹さん(三川町出身)に感謝の気持ちを伝える内容にした。
練習は9月からスタート。最初は「どれくらいの大きさで文字を書くのか」「バランスはどうするのか」と戸惑ったというが、ここに来てまとまりを見せ、23日にイオンモール三川で初の書道パフォーマンスを披露した。子どもたちは、会場に集まった大勢の買い物客の前で元気いっぱいに筆を走らせ、見物客を楽しませた。
副キャプテンの渡部怜奈さん(鶴岡三中2年)は「町民体育館での発表会は集大成の場。メンバーのみんなと思う存分、練習成果を発揮したい」と話していた。
パフォーマンス用の大きい紙には、文字の他に月山の稜線と黄金色に実った稲穂も描く。スタートから仕上げるまでに要する時間は30?40分。三川町民体育館での発表は午前11時から。習字教室の大瀧さんは「ぜひ子どもたちの頑張りを見に来てほしい」と来場を呼び掛けている。
2022年(令和4年) 10月27日(木)付紙面より
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日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の延伸を見据え、鶴岡市が鼠ケ関インターチェンジ(IC、仮称)の隣接地に移転整備する「道の駅あつみ」について、同市は25日、2027年4月にオープンするなどとした実施方針案を公表した。民間のノウハウを活用し、民間が施設の設計、建設、維持管理・運営を担うDBO(デザイン・ビルド・オペレート)方式の事業方式を採用する。
温海地域の海岸線の早田地区の国道7号沿いにある「道の駅あつみ・しゃりん」を、約4キロ南の鼠ケ関ICそばに移転整備する。整備エリアは、鼠ケ関小学校近くの日沿道と国道7号、国道345号に囲まれた場所で、敷地面積約2・1ヘクタール。日沿道と国道7号双方の利用者が立ち寄ることができる。
国と市による「一体型」の道の駅で、駐車場や24時間利用可能のトイレなど道路休憩機能、道路や観光の情報発信機能、鮮魚など産直物販施設や飲食施設などの地域連携機能、さらに防災機能を併せ持つ施設とする。建物面積は約1700平方メートルを想定。年間入り込み客数は「しゃりん」の2倍強となる70万人を見込み、物販や飲食の年間売上高は5億円を目標にしている。
施設テーマは「鼠ケ関・温海・鶴岡の“旬”をつないで、手軽に、いつ来てもワクワクする道の駅」。整備方針には▽日本海側の東北のゲートウェイ(玄関口)として広域的に地場産品を充実させ、グルメによるおもてなしを提供▽地元との協働・連携による積極的なイベント実施による、持続的なにぎわい形成の拠点▽地域活性化に寄与する施設―などを掲げた。
今後のスケジュールでは、市が23年12月に民間事業者を決定し、事業者は24年3月の市議会での議決を経て実施設計に入り、25年度の着工、26年度中の完成を予定する。