2022年(令和4年) 10月28日(金)付紙面より
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降雪シーズンを前に、鶴岡市美咲町のNEXCO東日本鶴岡管理事務所(上原芳久所長)で26日、除雪作業の安全祈願祭と出動式が行われた。
同事務所は山形自動車道湯殿山インターチェンジ(IC)から鶴岡ジャンクションまで約30キロと、日本海沿岸東北自動車道の鶴岡西ICから酒田みなとICまで約30キロを管轄する。除雪車13台を配備し、13人のオペレーターが24時間体制で作業にあたっている。
この日は同事務所や県警本部交通部高速道路交通警察隊、オペレーターなど合わせて約70人が出席。祭壇に玉串をささげて安全を祈願した後、上原所長が「高速道路は庄内地域の物流と交通手段の重要な役割を担っている。経験と技術を生かし、一丸となって円滑な冬の交通体制を確立しよう」とあいさつした。続いて、近くの美咲こども園の年長園児12人が作業員に花束をプレゼント。オペレーターらは安心して通れる冬道を確保することを約束した。
出動式の締めくくりとして、オペレーターが除雪車3台に乗り込み、庄内あさひICまでデモンストレーション走行した。
2022年(令和4年) 10月28日(金)付紙面より
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庄内柿の一種で丸みのある大玉の種なし柿「孝子丸(こうしまる)」の収穫が、鶴岡市羽黒町松ケ岡の匹田二三さん(83)方の農園で行われている。今月末にかけて最盛期を迎える。
孝子丸は1983年、匹田さんの夫の故・孝士さんが在来種・平核無(ひらたねなし)の枝変わりを発見し、接ぎ木で増やして91年に品種登録された。在来種に比べて大きく丸みがあり、上品な甘さが特徴。現在は孝士さんの遺志を継いだ二三さんが約1ヘクタールの畑で約200本栽培している。
今年は例年より少し色づきが遅れ、今月20日に収穫を始めた。昨年のような春の霜や降ひょう被害がなく生育は順調で、収量は平年並みながら、平年よりさらに大玉傾向で作柄は良好という。
晴れ間の広がった25日、二三さんはきれいに色づき野球ボール大に丸々と実った孝子丸を丁寧に収穫。「今年は本当に大きな柿になった。全国各地から注文があり、今年も皆さんから喜んでもらえそうだ」とうれしそうに話していた。最盛期の今週末には県外で暮らす2人の孫娘が、それぞれ夫を連れて手伝いに訪れる予定で、家族総出で収穫と出荷作業に追われる。孝子丸の問い合わせはフルーツファーム孝子丸農園=電話・ファクス0235(62)2707=へ。