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2022年(令和4年) 11月6日(日)付紙面より

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「鶴岡の名工」決まる 伝統技能に卓越した4人

 「城下町・鶴岡の名工」としてたたえられる、本年度の鶴岡市卓越技能者表彰の受賞者が決まった。受賞するのは▽長谷川静夫さん(70)=畳工、みずほ▽永井裕公さん(63)=印章彫刻工、日吉町▽芝田定吉さん(75)=建築板金工、羽黒町小増川▽須田素継さん(44)=ばね製造工、宝田三丁目=の4人。表彰式は15日(火)に同市の「新茶屋」で行われる。

 市卓越技能者表彰制度は旧鶴岡市が1985年、城下町・鶴岡に伝わる伝統的な技能などを尊重し、技能者の地位向上や技能水準を高めることを目的に創設した。2005年度の合併後は対象を新市域に拡大して継続。旧市時代から昨年度までに計140人の「鶴岡の名工」が受賞している。

 今回が38回目。市内の関係団体から推薦を受け、有識者で組織する選考委員会が4人を選び、市が決定した。

 長谷川さんは父親の経営する事業所で畳製作を修業し、50年の経験を持つ。一級技能検定士を取得し、一般住宅や寺院などの畳製作を請け負うなど幅広く活動。昨年には日本建築士会連合会から「伝統的技能者」として表彰された。

 永井さんは県外での修業を経て40年以上にわたって印章作りに従事。角印・実印・銀行印・ゴム印など多様な種類の印章を製作し、2002年には全国印章技術大競技会で厚生労働大臣賞を受賞するなど、技術は高く評価されている。

 芝田さんは60年以上にわたって建築板金工として活躍。建築物の目的や用途に合わせて自身の技術を応用し、一般住宅を主に多くの物件を手掛けたほか、温泉施設や集落公民館の工事も手掛けるなど、幅広く活動している。

 須田さんは鶴岡発條に勤務し、第一人者として活躍。これまでに開発・製造した部品は、自動車をはじめ医療や食品加工の機械、アクセサリーなど多岐にわたる分野に利用されている。工場長として人材育成にも精力的に取り組んでいる。


2022年(令和4年) 11月6日(日)付紙面より

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うれしい完売 三川中生 粘土細工デザイン の和菓子 地元秋まつりで人気集める

 「こんな感じになりました」―。三川中学校(橘正敏校長)の生徒が粘土細工で作った和菓子を2人の職人が「本物」に仕上げた。3日に三川町民体育館で行われた「みかわ秋まつり」で1個300円(税込み)で販売したところ、30分で完売。「とてもかわいらしい」「しばらく飾っておきたい」と人気を集めた。

 和菓子職人は「おかしなおかしや」を主宰する後藤麻利恵さん(36)=鶴岡市宝田二丁目=と「遠州屋」の齋藤侑さん(24)=鶴岡市本町三丁目。今年9月、三川中の2年生が美術の時間で作った粘土細工の和菓子を審査。4点の候補作を選び、試作段階を経て食べられるお菓子にした。

 後藤さんは「たわわに実った稲穂をゴマで表現したり、私自身、とても楽しい時間を過ごせた」、齋藤さんは「うちの職人3人がかりで忠実に再現してみた。生徒たちに喜んでもらえてほっとした」と話した。

 自分の作品を目の前にした上野美憂さんは「職人さんの繊細な技術に驚いた。さっそく横浜にいるおばあちゃんにプレゼントしたい。おばあちゃんも早く届くのを楽しみにしているみたいなので」と笑顔を見せた。

 三川中生徒の粘土細工を本物の和菓子にするのは3年生の作品に続いて今回が2回目。後藤さんと齋藤さんに制作を依頼するなどして企画を進めた三川町観光協会の担当者は「予想以上に注目されたし、生徒も町民も楽しんでくれて良かった」と振り返った。

「和菓子職人のすごさが分かった」と感想を話す生徒たち。左端は後藤さん、右は齋藤さん
「和菓子職人のすごさが分かった」と感想を話す生徒たち。左端は後藤さん、右は齋藤さん

中心の4つが本物の和菓子。左右にあるのは2年生が作った粘土細工
中心の4つが本物の和菓子。左右にあるのは2年生が作った粘土細工



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