2022年(令和4年) 11月12日(土)付紙面より
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日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の早期全線開通と、JR羽越本線の高速化・羽越新幹線の実現を訴える山形・新潟・秋田3県沿線市町村による促進大会が10日、東京都千代田区内のホテルで開かれ、それぞれ大会決議を採択した。
両促進大会とも3県住民の熱意を表明し早期実現を政府や関係当局に強く訴えるため、3県の共催で3地区の同盟会合同で沿線住民や経済団体などを結集し、継続して都内で開いている。今回は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となり、いずれも約150人が参加した。
25回目となった日沿道建設促進大会では、庄内地区期成同盟会長の丸山至酒田市長が主催者代表であいさつし、「日沿道は日本海側国土軸の形成に欠くことができない重要な道路。高速道路は全線がつながって初めて最大限に効果を発揮する。全線開通に向け、沿線市町村が一丸となって予算確保に取り組んでいこう」と訴えた。
3県の副知事が知事メッセージを代読。各県選出の国会議員が来賓あいさつし、日沿道の意義や必要性を強調。一日も早い全線開通を求める沿線関係者の意見発表も行われた。
最後に▽「朝日温海道路」「酒田みなと―遊佐」「遊佐象潟道路」などについて積極的な予算措置で一層の建設促進を図る▽防災・減災・国土強靭(きょうじん)化のための5カ年加速化対策に必要な予算・財源の確保と計画的な事業推進を図るとともに、5カ年加速化対策後も通常予算とは別枠で財源を確保し継続的に取り組む―など6項目の大会決議を採択した。
一方、18回目の羽越本線高速化促進大会では、主催者あいさつ、来賓祝辞、意見発表に続き、▽路線改良、複線化などによる高速化の促進▽防風柵の設置、気象観測体制の強化などによる、さらなる安全性の向上と安定輸送の強化▽新潟駅同一ホーム乗り換えを生かした、さらなる接続改善▽羽越新幹線を整備計画路線に格上げするための法定調査の開始▽国、鉄道事業者、沿線地域間の連携強化を図り、利用者の拡大と地域振興策などの展開に向けた取り組み強化―の5項目の大会決議を採択した。