2022年(令和4年) 11月13日(日)付紙面より
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酒田市飯森山のクロマツ林で12日朝、「砂防林を育てよう」と銘打った市民ボランティアによる森林整備活動が行われた。日が昇るに連れて気温も上昇、絶好の日和の中、参加した老若男女が除伐や下刈り、つる切りなどに精を出した。
江戸時代に植林を行った豪商・本間光丘翁(1733―1801年)の没後200年を記念し、2000年から県と同市が中心になって行っている恒例の活動。23回目となった今年は地元・宮野浦小の児童と保護者をはじめ、近隣自治会、クロマツ保全団体、周辺企業の関係者ら計約160人が参加した。
午前8時半から行われた開会行事で、県庄内総合支庁森づくり推進室の井上勝幸室長の音頭で「砂防林を育てよう」と参加者全員が勝どきを挙げた後、4班に分かれて市美術館・出羽遊心館周辺のクロマツ林で作業を開始した。
同支庁森林整備課、市農林水産課の職員の指導を受けた参加者はクロマツと向かい合い、ニセアカシアなど広葉樹を除伐した他、クロマツの幹にからみ付き成長を妨げるつるを切ったり、周辺に生い茂った雑草を刈るなど黙々と作業。子どもたちは砂防林づくりの大切さに触れながら、お父さん、お母さんから手伝ってもらい、心地よい汗を流していた。