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2022年(令和4年) 4月13日(水)付紙面より

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《ひと》海の安全安心しっかり守る

酒田海上保安部長 伊藤 智人(いとう ともひと)さん


 今年4月の人事異動で第二管区海上保安本部警備救難部次長から酒田海上保安部長に就任した。酒田市の印象は「鳥海山が奇麗で風光明媚(めいび)なところ。歴史ある港、街並みで非常に心が和む。母の生まれが秋田県なので鳥海山にも来たことがある。ご縁があるのかな」と話す。

 横浜市出身。海上保安大学校(広島県呉市)を卒業後、初任地は神戸海保巡視船「せっつ」任航海士。これまで、名古屋海保航行安全課長、海上保安庁交通部企画課企画調査室主任企画調査官、同安全対策課海難防止対策官、那覇海保巡視船「もとぶ」「うるま」航海長、第十一管区海上保安本部交通企画調整官など歴任。

 海上保安官を志したきっかけは「横浜の港には巡視船も停泊しており、海上保安庁のことは知っていた。公務員志望だったこともあり受験した」と。「それほど深い知識があったわけではないが、海上保安大学校で船に乗ってみて船酔いもそれほどではなかった。これならやれるかなと思った」と笑う。

 第十一管区勤務時は尖閣諸島周辺での対応にも当たった。緊迫した場面でも「冷静に、かつ毅然として対応する」ことを心掛けたという。また2016年、海上保安庁交通部内に発足した海難防止、船舶の安全啓発などを担当する「安全対策課」の準備、設立にも携わり、海難事故防止に対する思いは強い。

 そうした経験もあり「海の安全安心をしっかり守って、親しみある明るい海の実現を目指したい」と話し、このことは職員にも伝えていくつもりだ。「ニーズを読み取り、地域に寄り添った柔軟な対応で、しっかり海上保安業務を進めていきたい」と決意を述べた。

 「酒田には神社仏閣が多い。町歩きをしながら巡ってみたい。この年になってようやくわびさびが分かってきた」。神奈川県の自宅に妻と息子2人を残して単身赴任。51歳。

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2022年(令和4年) 4月13日(水)付紙面より

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再開の喜び 響かせ 酒田 すまいる歌声喫茶に集う

 昨年来、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から休止していた酒田市ひらたタウンセンター内「カフェ・すまいる」による歌声喫茶が11日、再開。待ちわびた愛好者が同センターシアターOZ内に歌声を響かせた。

 カフェを運営する菅原順一さん(85)が中心となり2008年にスタートした歌声喫茶は、毎回100人前後が集まる人気イベントだったが、感染拡大防止の観点から昨年から休止していた。十分な間隔を取るなど感染防止対策を施した上で今年初めて実施した。

 この日は、同市の「岸洋子を歌いつぐ会」事務局長を務める元音楽教師の佐藤喜和子さん(同市新橋四丁目)のリード、自宅でピアノ教室を主宰する菊池春さん(同市若浜町)の伴奏で、集まった愛好者約80人は県民歌「最上川」を皮切りに、同市の出身のシャンソン歌手・岸洋子さんの「恋心」、コロナ禍に伴う結婚披露宴の簡略化で聞くことが少なくなった長渕剛さんの「乾杯」、故坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」といった楽曲で歌声を館内に響かせた。

 菅原さんは「新型コロナの感染拡大が収まらない上、イベントの開催制限もあった。参加者から喜んでもらい、本当に良かった。早く新型コロナが終息し、マスクなしでも歌える日が来てほしい」と話した。菅原さんによると、歌声喫茶は今後、毎月第2月曜日午後1時半からシアターOZで開催。参加費はコーヒー、菓子付きで一人500円。歌本の無料貸し出しもあるという。問い合わせなどはカフェ・すまいる=電080(5574)0616=へ。

カフェ・すまいるによる歌声喫茶が再開し、佐藤さん(右)のリードで歌声を響かせる参加者たち
カフェ・すまいるによる歌声喫茶が再開し、佐藤さん(右)のリードで歌声を響かせる参加者たち


2022年(令和4年) 4月13日(水)付紙面より

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移住者向け住宅・地域交流拠点施設 起工式 来年3月入居開始を目指す

 「酒田市生涯活躍のまち基本計画」に基づき、市から無償貸借を受けた同市千石町一丁目の旧消防本署跡地(市有地)に地元の民間グループが整備する移住者向け住宅・地域交流拠点施設の地鎮祭と起工式が9日、現地で行われた。「日本版CCRC(高齢者が元気なうちに移住し、医療や介護サービスを受けながら過ごす生活共同体)」として、移住者向け住宅への入居を検討中の首都圏在住者らも出席。今月中にも着工、来年3月の入居開始を目指す。

 医療機関や大学、地域での支え合いの仕組みを活用し、安心していきいきと暮らせるまちづくりを進めるとともに、移住者が地域にスムーズに溶け込み、積極的に街づくりに参加することで生きがいを感じてもらおうと市は、移住希望者への情報発信などを行う業務委託契約を結ぶ生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(東京、伊藤由理子代表理事会長)、東北公益文科大学(同市)と連携し拠点整備の検討を開始。2019年3月には市生涯活躍のまち基本計画を策定した。

 実現に向けた用地として市は本署跡地と決め昨年1月、事業を行う民間を公募。仮設機材工業(こがね町一丁目、西村修社長)、NPO法人「パートナーシップオフィス」(大町、理事長・西村社長)、合同会社とびしま(飛島、本間当代表社員)によるグループ(事業代表者・西村社長)が選ばれた。市は昨年12月、跡地約2300平方メートルの今年3月から30年間にわたる無償貸借に関する議案を市議会定例会に提出、可決された。市とグループは立地箇所と事業名を「TOCHiTO(とちと)」と命名。1K―2LDKの賃貸住宅18戸で構成する軽量鉄骨造3階建ての移住者向け集合住宅、木造2階建ての交流拠点棟を建設する。総事業費は2億9000万円を見込んでいる。

 地鎮祭・起工式には、生活クラブ生協を通じて移住を検討している10人を含め関係者約50人が出席。祝詞奏上、丸山至市長、西村社長によるくわ入れなどに続き、関係者9人が神前に玉串をささげた。

 神事終了後、丸山市長は「全く手探りの状態でスタートしたが、生活クラブ生協、公益大から知見・協力を頂き素晴らしい計画になった。誇らしい事業になることを確信している」、伊藤会長は「庄内地域は食の故郷。会員みんなが頼りにしている地域。ここに至るまで6年かかったが、重要な時間だった」、西村社長は「責任の重大さを感じる。入居開始予定の来年3月までさらにブラッシュアップし、『酒田に住んで良かった』と思える環境をしっかりと整えたい」とそれぞれ話した。

丸山市長(左)、西村社長がくわ入れし、工事期間中の無事故を祈念
丸山市長(左)、西村社長がくわ入れし、工事期間中の無事故を祈念



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