2022年(令和4年) 4月6日(水)付紙面より
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鶴岡市本町二丁目の通称「南銀座通り」の一方通行規制が6月中旬にも解除され、48年ぶりに車両の対面通行に移行する。中心商店街の活性化や中心市街地のアクセス向上などを目的に地元から強く要望のあった区間で、2016年3月の「みゆき通り」に続く規制解除となる。鶴岡市などは今後、同様に一方通行となっている周辺の一日市、川端の各通りの規制解除を計画的に進めていく。
南銀座通りは、主要地方道鶴岡羽黒線から南側の睦町方面に通じる延長約300メートルの市道。両側に各種店舗が立ち並び、銀座通りなどともに同市の中心商店街の一つとなっている。1974(昭和49)年から北から南への一方通行となった。
当時、周辺の銀座通り、南銀座通り、川端通り、一日市通りなどの各商店街に流入する車両による中心市街地の渋滞緩和策として、各路線に一方通行規制が敷かれた。その後、郊外地での国道7号、112号、345号のバイパス整備などにより、規制当時と比べ交通量や交通形態が変化してきたこともあり、鶴岡商工会議所や地元商店街などが道路管理者の市に対して規制の解除を要望。これを踏まえ市は、10年ほど前から要望のあった路線の一方通行規制解除の検討を始めた。
南銀座通りについては、みゆき通りの規制解除後の17年度から対面交通に向け、南北両端の交差点改良の事業を進めていた。右折レーン設置などに伴う物件の移転補償、用地取得を行い、21年度までに両端の交差点改良工事が完了した。県公安委員会や地元商店街などと調整を進めているもので、およそ半世紀ぶりに6月中旬にも規制解除の見通しとなった。交差点改良の事業費は約1億2000万円。
一方、周辺の他の一方通行路線は今後、市が関連工事を継続して進め、南銀座通りと一日市通りの間の市道神楽橋十三軒町線は23年度、川端通りは25年度、一日市通りは28年度の一方通行規制解除を目標にしている。
2022年(令和4年) 4月6日(水)付紙面より
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東北公益文科大学(酒田市)の公立化に向けた取り組みに関し、公益大副理事長を務める同市の丸山至市長は4日の定例記者会見で、「県庁内に推進組織をつくってもらいたい。平山雅之県副知事が公益大副理事長に就任し、その手腕に期待したい」と述べた。
公益大の公立化に関して吉村美栄子県知事は先月7日、県議会2月定例会の予算特別委員会で、2022年度中に議論を進めて方向性をまとめる考えを示した。一方、公益大は同29日に開催した理事会・評議員会合同会議で、次期学校法人中期計画を承認。将来像として開学時に示した「時代を先導する新しい学問の必要性に応えるとともに、世界につながり、地域の活力の源泉となる大学」を永続的に運営できる基盤を有する法人となるため、さらなる発展を見据えた公立化についても県と2市3町の取り組みを踏まえ、適切に対応していくとした。合同会議の席上、平山副知事は「公立化、機能強化を前に進めるのが私の仕事。皆さんと共に知恵を出し合いたい」とあいさつしている。
会見で丸山市長は「20、21年度は2回ずつ事務レベルでの打ち合わせがあったのみで、具体的な進展がない。今後の展開に期待したい」と述べた。