2023年(令和5年) 1月26日(木)付紙面より
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今冬一番とされる寒波の影響で庄内地方は25日、一部で小中学校の臨時休校や早退などの措置が取られたほか、厳しい冷え込みで水道管の凍結・破裂などが相次ぎ、鶴岡市白山の市学校給食センターでは水道管の凍結で通常の給食提供ができなくなるなど対応に追われた。JR羽越本線や庄内空港には24日から引き続き運休・欠航が相次ぎ、影響が広がった。吹雪による視界不良のため24日午後から全面通行止めとなっていた国道112号月山道路は、25日午前10時に約20時間ぶりに通行止めが解除された。山形地方気象台は26日明け方にかけ暴風雪への警戒、低温による水道管や路面の凍結などへの注意を呼び掛けている。
同気象台によると、25日午前9時までの最低気温は、鶴岡が氷点下7・8度、酒田が同7・0度など平年を約6度も下回る厳しい冷え込みとなった。鶴岡・鼠ケ関の氷点下6・3度は1月として観測史上最低を更新した。同日午前9時までの最大瞬間風速は、酒田・飛島で同7時半ごろに28・2メートル、酒田で同3時ごろに21・0メートルを観測した。
鶴岡、酒田の両市上下水道部によると、水道管凍結が25日正午までに鶴岡で53件、酒田で20件の連絡があり、鶴岡では破裂2件、酒田では漏水1件の通報があった。
鶴岡市学校給食センターでは、タンクに給水する水道管が凍結し、25日に予定していた市内5中学校への通常給食の提供を中止した。学校によってはパンと牛乳、牛乳のみ、給食無しとして、予定より早めの下校の措置を取った。
学校関係では25日、鶴岡市の23小学校と3中学校、庄内町の全7小中学校が臨時休校したほか、酒田市や三川町では給食を取りやめたり、授業時間の短縮、部活動中止、一斉や集団で下校したりするなどの対応が取られた。
交通機関では25日、JR羽越本線の特急いなほが全区間運休。26日については、上りのいなほ2、4号と下りのいなほ1号の計画運休を決めた。
庄内空港の羽田便は25日全8便(4往復)が欠航した。