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2023年(令和5年) 2月21日(火)付紙面より

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酒田拠点に25年デフリンピックへ 齋藤選手(講演会)「常にチャレンジ」 水泳競技

 昨年5月にブラジルで開催された聴覚障害者による国際スポーツ大会「第24回夏季デフリンピック競技大会」の水泳競技に出場、女子100メートルバタフライで金メダルに輝いた酒田市出身の齋藤京香選手(22)=酒田光陵高卒、山梨学院大スポーツ科学部4年=を招いた講演会が18日夕、同市のル・ポットフーで開かれ、2025年に都内で開催されることが決まった第25回デフリンピックはじめ各種大会に向けてさらなる健闘を誓った。

 両耳が中度難聴の齋藤選手は、旧酒田聾学校(現在の酒田特別支援学校聴覚障がい教育部)に入学。小学1年から市内の水泳教室に通い、同校中学部3年の2015年、米国で開かれた世界ろう者水泳選手権400メートル自由形で4位に入って頭角を現した。光陵高に進学した後も力を付けて高校2年の17年、トルコで開かれた前回デフリンピックでは400メートル自由形で4位入賞。卒業後はスポーツが盛んな山梨学院大に進んだ。

 齋藤選手は昨年5月3日(日本時間・同4日)のデフリンピック100メートルバタフライ決勝で自己ベストを0・10秒更新する1分06秒98を記録し、金メダルを獲得。この活躍で「酒田」の名を世界的に高めたとして市が制定する本年度「酒田ふるさと栄誉賞」を受賞した。

 齋藤選手は今回、市スポーツ推進委員会(堀俊一会長)の研究協議会に合わせ、チアーズ(同市)の加藤明子社長との対談形式で水泳との出合い、酒田特支・光陵高時代、デフリンピックはじめ各種大会での活躍など年代を追って講話した。

 幼少期から体を動かすことが好きで、水泳以外にも体操、サッカーもやっていたという齋藤選手。デフリンピックでの活躍について問われ、「緊張したが、それ以上に楽しかった。タイムを電光掲示板で確認した時、夢かと思った」と。自らのこだわりについて「聴こえないことは個性と考え、好きなことをやる、常にチャレンジするようにしている。夢を夢で終わらせたくない」と話した。

 大学卒業後は、都内の企業とアスリート契約を結び酒田を練習拠点に今夏の世界ろう者水泳選手権(アルゼンチン)、そして第25回デフリンピックの出場を目指す齋藤選手は「これまで支えてくれた人たちに恩返しするため一層、精進していきたい」と誓った。

加藤社長(右)との対談形式で講話した齋藤選手
加藤社長(右)との対談形式で講話した齋藤選手



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