2023年(令和5年) 2月22日(水)付紙面より
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本年度の鶴岡市市政功労者表彰を受賞した鶴岡市芸術文化協会長、東山昭子さん(86)=大宝寺町=の受賞祝賀会が19日、東京第一ホテル鶴岡で行われた。大勢の祝福を受けた東山さんは「芸術文化に関わってきた自分の原点は、学校教育の中で生徒たちの力になりたいという思い。これからも次世代を担う子どもたちの後押しをしていきたい」と述べた。
祝賀会には市芸文協をはじめ東山さんが所属する芸術文化関連団体の関係者など約200人が出席。初めに発起人代表の小林健郎市芸文協副会長が「東山さんは長年高校教諭を務め、芸術文化の面で庄内に新しい風を吹き込んでくれた。今日はその功績を皆で語り合い、素晴らしい会としたい」とあいさつした。
続いて致道博物館代表理事の酒井忠久さん(旧庄内藩酒井家18代当主)が「東山先生は長年、鶴岡市や庄内全域の芸術文化や社会教育の充実・振興と後進育成に力を注いできた。短歌や詩吟など幅広く活躍しており著書も多数。庄内の人と風土を愛しんでおり、行動力とスピード感にいつも驚かされている」、佐藤工務の佐藤友和社長が「以前、自分と東山さんはご近所同士の付き合いで、ご自宅の改修を担当させてもらった」などと祝辞を述べた。
祝電披露の後、花束や記念品を受け取った東山さんは「今回の受賞は自分一人で成したことではなく、芸文協の皆さんに力添えを頂き一つずつ進めてきた結果。コロナ禍で芸術文化は疲弊しているが、鶴岡はまだまだ底力を残していることを示したい」と謝辞を述べた。
祝吟、祝舞披露に続いて乾杯し、受賞の喜びを分かち合った。
東山さんは2012年に市芸文協会長に就任し、現在も務めている。市民参加型の市芸術祭の開催や市内6地域の芸文協の組織一体化、組織のNPO法人化などに取り組み、市の芸術文化の向上に尽力した。