2023年(令和5年) 2月26日(日)付紙面より
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桃の節句の恒例イベント「酒田(ひな)街道」の開幕を前に、酒田市の本間美術館(田中章夫館長)では、「子どもたちの成長を祝う本間美術館のひな祭り」展が開かれている。
美術展覧会場では、鶴岡市の実業家・故斎藤昌二氏が収集した、京文化を代表する内裏びな、御所人形、金糸が使われた豪華な庄内押絵、地元の人形師が制作した、江戸後期の古今びななどで構成された「白巽(はくせん)文庫コレクション」を中心に展示。2階には旧庄内藩主・酒井家にあったとされる、からくり仕掛けの山車人形があり、来館者は大掛かりで豪華なつくりに関心を寄せていた。
清遠閣では酒田三十六人衆・白崎家に伝わる華やかな段飾りや京人形のほか、酒田市の林昌寺をはじめ、広く寄贈を受けた全国各地の人形なども並ぶ。
田中館長は「人形には親から子どもへの愛情、健やかに育つよう祈りが込められている。歴史的な価値とともに、そのような願いも感じてもらえたら」と話した。
展示は4月6日(木)まで。開館時間は午前9時から午後4時半まで(4月からは5時まで)。入館料は一般1000円、学生450円、中学生以下無料で、国指定名勝「鶴舞園(本間家別邸庭園)」と清遠閣も見ることができる。問い合わせは本間美術館=電0234(24)4311=へ。