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2023年(令和5年) 3月23日(木)付紙面より

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第一線研究者から最先端科学学ぶ  鶴岡で慶應アストロバイオロジーキャンプ開く

 地球生命の起源研究や太陽系内外の地球外生命探査などアストロバイオロジー(宇宙生物学)をテーマにした「慶應アストロバイオロジーキャンプ2023」が19?21日の3日間、鶴岡市覚岸寺の鶴岡メタボロームキャンパスを主会場に行われた。全国の高校生や大学生が参加し、第一線で活躍する研究者の講演や課題発表を通し、最先端の科学に触れた。

 慶應義塾大先端生命科学研究所(先端研、冨田勝所長)が主催し2016年に初めて開催。コロナ禍の影響で開催中止やオンライン開催が続き、今回は4年ぶりの対面形式となった。書類選考を経て選ばれた15都道府県の高校生や大学生など34人が参加。ポスター発表や研究者による講演、グループワークなどに取り組んだ。

 最終日の21日は課題発表会が行われ、5、6人ずつ6グループに分かれて3日間で学んだ集大成を発表した。このうち本県から唯一キャンプに参加した羽黒高2年の佐藤嘉高さん(17)が所属するグループ「MMX」は、「METAVERSE MARS PROJECT X」(メタバース・マーズ・プロジェクトエックス)と題し、近未来の火星移住計画をテーマに宇宙船内での乗務員のストレス軽減について発表した。

 メンバーは「現在の技術では火星まで半年以上かかる。宇宙船という閉鎖空間で発生する乗務員のストレスを軽減するため、近年エンターテインメントや心理療法として活用が進んでいるメタバース(仮想空間)が効果的」と推論を語った。また、将来的な展望として「通信速度の改善やメタバースの長期運用を見据えた工夫など改良点はあるものの、五感に訴える仮想空間を利用して宇宙船内での食事や運動の方法にも応用できるのでは」と述べた。

 このほかのグループは、火星のボーリング調査の有用性や、木星の衛星「エンケラドス」の内部海探索など、テラフォーミング(惑星開発)をテーマにしたものや地球外生命体のデザインなどに関する研究発表を行った。

 3日間の日程を終えた佐藤さんは「周りは年上が多いこともあったが、話題のレベルが高く自分にない発想力もあって非常に刺激になった。今回の経験を生かし大学進学や社会人となった際に活用できれば」と話していた。

高校生や大学生が3日間のキャンプで学んだ集大成を発表した
高校生や大学生が3日間のキャンプで学んだ集大成を発表した



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