2023年(令和5年) 3月24日(金)付紙面より
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見た人の心に残り忘れ去られない映画にしたい―。25日に再オープンする鶴岡まちなかキネマ(鶴岡市山王町)で上映が始まる鶴岡ロケ作品「息ができない」の主演・白木孝宜さん(30)とヒロイン・村上真衣さん(30)が今月上旬から鶴岡を訪れ、取材を通して市民と交流を深めている。
「息ができない」を市民の心に残る忘れられない映画にしようと、上映後に市民との交流をまとめたビデオを流すことを企画。12日に鶴岡入り。映画が終了する4月2日ごろまで、約3週間滞在し、市役所や市内の飲食店など20カ所を訪ねてそれぞれの職員に仕事のやりがいや原動力などを取材した。
22日は荘銀タクト鶴岡を訪問。事務室や楽屋、ホールを回り「タクトのいいところは」「これからどんなタクトにしていきたいか」など職員のタクトへの思いをビデオに収めた。
白木さんは「演者と観客の垣根をなくしたいという強い思いがあった。それに出演してくれた人もお客さんとして映画館に足を運んでほしいと考え企画した」と振り返り、「『友人が出ている』『あのお店知ってる』みたいな感じで鶴岡の人と人をつなげる作品になってほしい。みんなで新まちキネを盛り上げていこうというきっかけになればうれしい」と語った。
村上さんは「みなさんが温かくて距離の近い魅力ある鶴岡をビデオを通して再発見してもらえれば」と話した。
上映期間は4月2日まで。期間中トークショーを行うほか、不定期で観客との座談会も予定している。