2023年(令和5年) 4月19日(水)付紙面より
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龍神様を祭る鶴岡市下川の善寳寺(水口道雄住職)で18日、春恒例の「龍王講春大祭」が行われた。地元の幼児たちによる稚児行列や本堂での大祈祷を通し、多くの信者が龍神様とのご縁を結んだ。
龍王講は入講者が龍神様とご縁を結び、家内安全や身体堅固、心願成就などの加護を得るもの。春大祭は毎年4月に行われ、今年は18?21日の4日間となっている。
この日は前日の雨が上がり、午前9時40分に西郷や湯野浜地区の5歳児6人と保護者、僧侶、講員など約50人が行列となり、山門をくぐり本堂に続く96段の大石段を登った。
行列が本堂に着いた後、お釈迦様の誕生を祝う「仏誕会(ぶったんえ)」(灌仏会、花祭りとも)が行われた。講員たちが講を詠唱したほか、稚児たちがハスの花をかたどった色紙をまき、参列した信者たちが大事そうに拾い集めていた。仏誕会の後は大祈祷が行われた。
母も小さいころ龍王講の稚児行列に参加したという杉山琴音ちゃん(5)は「きれいな着物を着てうれしい。石段を登るのも楽しかった」と笑顔で話していた。