2023年(令和5年) 4月19日(水)付紙面より
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鶴岡市山王町の山王日枝神社(武田紘宮司)で「御衣黄桜」(ギョイコウザクラ)が咲き始めた。緑色の花を咲かせる珍しい品種で、今月下旬から来月上旬に見頃を迎えそうだ。
御衣黄桜はサトザクラの品種の一つ。ソメイヨシノが散った後、4月中旬?下旬に花を咲かせる。開花したばかりの花は淡い緑色で、次第に黄色へ変化し花びらの中心部が赤くなるのが特徴。平安時代の貴族が着ていた萌黄色の衣装に、花の色合いが似ていることが名前の由来となったとされる。
花弁は10?15枚ほどの八重咲きで、希少種ではあるが沖縄県を除く全国に分布しており、鶴岡市内では馬渡地区や羽黒地域などでも見られる。
雨天となった17日、山王日枝神社の御衣黄桜は少しずつ花がほころび始め三分咲きとなった。境内には十数本の樹木が植えられており、たくさんの花が咲き始めた枝が冷たい風に揺れていた。
県内の天気は21日ごろまで雨が降ったりやんだりの不安定な天候が続き、以降は回復する見込み。