2023年(令和5年) 4月19日(水)付紙面より
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鳥海山の中腹を通り遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン」(延長約35キロ)で、大型連休前の開通に向け除雪作業が進められている。
県から作業委託を受けた丸高(本社・酒田市)によると、今季の積雪は最も深い秋田県境付近で約5メートルと、ほぼ例年並み。ロータリー除雪車、ブルドーザー各2台とタイヤドーザー1台の重機計5台を使い先月24日に作業を開始した。
寒気の影響で17日は、雪が降りガスがかかる悪天候の中、県境まで約1200メートル地点で作業。ブルドーザーで雪の壁を崩し、それをロータリー車がアーチを描いて吹き飛ばした。今週中には県境まで完了する見込み。その後、ガードロープの設置など交通安全対策を施し、28日午前10時に予定される一般開放に備える。
視察した同町の池田与四也副町長は「コロナ禍も収束に向かいつつある。鳥海観光に訪れる多くの皆さんを笑顔と真心でおもてなししたい」と話した。