2023年(令和5年) 4月20日(木)付紙面より
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鶴岡市櫛引地域を拠点に活動するサッカークラブのサルバトーレ櫛引SC(中里征晴代表)のストレッチ講座が18日、市櫛引生涯学習センターで開かれた。けがの予防や運動能力アップのため重要なストレッチについて、メンバーの小学生たちが学んだ。
NPO法人サルバトーレ櫛引(佐藤伸和理事長)が運営する同SCは2015年に活動を開始。田川地区全域からジュニア(小学1?6年)45人、ジュニアユース(中学1?3年)28人がメンバーとして参加している。他にも小学生や未就学児を対象としたサッカースクールも開いている。
ストレッチ講座は、民田保育園の保育士で多種多目運動スクール「T.blooms」代表を務める佐藤奏さん(37)が講師を担当。佐藤さんは同SCメンバーの保護者という縁もあり、今回初めて実施した。今月上旬にジュニアユースメンバー向けの講座が開かれ、この日はジュニアに所属する44人が参加した。
初めに佐藤さんは運動神経を支える「体軸体操」について、「体軸は体を動かすため最も大事な感覚。軸がないと姿勢が悪くなり、けがをしやすい、スポーツがうまくならないといった悪い影響が出る。体軸体操は運動神経の土台をつくる」と解説した。
続いて10歳前後の子どもに見られるけがの特徴について「膝やかかとが痛くなるのは、股関節や太もも、ふくらはぎ、お尻の筋肉が固まっていることなどが原因。体は全てつながっている。全身の筋肉を柔らかく、優しくほぐすことがけがの予防や治療に役立つ」とストレッチの重要性を伝えた。
その後、子どもたちは佐藤さんの指導の下、首から足裏まで体のさまざまな箇所で筋肉が重なる「クロスポイント」を押さえ、筋肉に刺激を与える体軸体操を体験した。
櫛引西小5年の佐藤伸策君(10)は「けがをしにくくなるので良い体操だと思った。難しくないので動画を見ながら自分でやってみたい」と話していた。